【弥生賞】主役はラストドラフト! 昨年覇者ダノンプレミアムを上回る京成杯の凄い中身

2019年03月01日 21時02分

戸田調教師自らが調教をつけているラストドラフト

【弥生賞(日曜=3月3日、中山芝内2000メートル=3着までに4・14皐月賞優先出走権)新バージョンアップ作戦】春のクラシックはもうすぐそこ。日曜の中山では皐月賞トライアルのGII弥生賞が行われる。近年と比べると少々寂しいメンバー構成だが、新VU作戦の明石尚典記者は「調子より格」を重視。2戦2勝の重賞V馬ラストドラフトを主役に指名した。

 2歳王者アドマイヤマーズは始動戦に共同通信杯を選択。世代もう一頭のGI馬サートゥルナーリアは早々と皐月賞直行を表明している。ローテーションが多様化した今は、本番と同じ舞台のトライアルといえども質、量を確保するのは簡単ではないのが現状だ。

 今年も登録段階からフルゲート割れが確定。重賞ウイナーもわずかに2頭と、かつての最重要トライアルの面影はやはり薄い。とはいえ、そこは伝統のGII。過去10年で1勝馬の勝利がゼロなら、最低限の敷居の高さだけは保っていると判断したい。厳寒期を抜けつつある、この時期の3歳戦は調子より格。トライアルとしての機能を正常に果たすためにも、実績上位馬には胸を張って本番へ向かってもらいたい。

 ◎はラストドラフト。東京9ハロンでいきなりラスト2ハロン10秒9→11秒1の高速ラップを差し切ったかと思えば、全く性質の異なる中山10ハロン(京成杯)で一気にGIIIを制圧。素質一級品を疑う余地はないが、V最有力とみるからにはもちろん数字的な根拠も存在する。

 京成杯で0秒2差退けたランフォザローゼスの走破タイムが10ハロン=2分01秒4。レコード決着となった前走・葉牡丹賞からは1秒6時計を落としているのだが、自身のラップは前半3ハロンが36秒1→36秒9、後半7ハロンが1分23秒7→1分24秒5。前半3ハロン、後半7ハロンでそれぞれ余分にかかった0秒8を馬場差補正のための数値とすると、ラストドラフトの京成杯の自身後半7ハロン・1分24秒8は実質1分24秒0の価値を持つことになる。昨年の弥生賞を制したダノンプレミアムの自身後半7ハロンが1分24秒1。わずかキャリア2戦目でその数字を上回るほどのパフォーマンスと言えば、おのずとそのすごみがお分かりいただけるだろう。

 母マルセリーナはエルフィンSをステップに桜花賞を制覇。異色のローテで勲章を手にした母とは対照的に、クラシックの王道を行く孝行息子。その進撃はまだまだ止まりそうにない。