【チューリップ賞】シェーングランツ藤沢和師と武豊が明かすダンスインザムード秘話

2019年02月28日 21時31分

ダンスインザムードで桜花賞を勝った直後の武豊(左)と藤沢和調教師

【平松さとしの重賞サロン】2004年の話だ。私は武豊騎手と車で都内から美浦トレセンまで往復した。桜花賞に臨むダンスインザムードの最終追い切りに乗るためだ。

「3頭併せの真ん中で、時計以上に厳しい追い切りができました」

 満足そうに語ったのは藤沢和雄調教師だ。ところがレース直前、伯楽の表情はもっと満足そうな笑みを浮かべる。

 当日、発表されたダンスインザムードの体重は前走比プラス2キロの464キロ。

「過去3戦、中山でしか走ったことがないから初めての阪神への輸送で心配もあったけど、プラス体重で出てくるとは大した馬だ」

 結果、桜の女王に輝く。後に藤沢師に「体重を見た時点で勝ちを確信したのでは?」と聞くと、それにはかぶりを振って答えた。

「競馬は何があるか分からないからそれはない。ただ、追い切りがもっと強くても良かったのかな?とは思ったけどね」

 しかし、後にやはり確信していたのでは?と思える逸話を武豊騎手から聞いた。

「レース前、藤沢先生から“馬は2キロプラスだからユタカが2キロ落とせ”と訳の分からないことを言われました。それくらい先生には余裕があったのではないでしょうか?」

 チューリップ賞(土曜=3月2日、阪神芝外1600メートル=3着までに4・7桜花賞優先出走権)にはこのコンビのシェーングランツが出走する。期待したい。