【チューリップ賞】2歳女王ダノンファンタジー 猿橋助手「まだまだ伸びシロ感じる」

2019年02月27日 21時31分

年明け初戦を迎えるダノンファンタジー

【チューリップ賞(土曜=3月2日、阪神芝外1600メートル=3着までに4・7桜花賞優先出走権)栗東トレセン発秘話】騎手や厩舎と同様、オーナーにも「勢い」というものがある。記憶に新しいところでは、冠号「サトノ」でおなじみの里見治オーナー(現在の名義はサトミホースカンパニー)が見せた2016年の快進撃。それまでなかなかGIを勝てなかったのに、菊花賞のサトノダイヤモンドで悲願を達成すると、香港ヴァーズ(サトノクラウン)、朝日杯FS(サトノアレス)、有馬記念(サトノダイヤモンド)と突如、昇り竜のようにGIを勝ちまくった。

 今年、勢いに乗っているオーナーといえば、冠号ダノンで知られる「ダノックス」だろう。シルクロードSをダノンスマッシュで勝ったのを皮切りに、きさらぎ賞(ダノンチェイサー)、共同通信杯(ダノンキングリー)と、年明けからすでに重賞3勝を挙げている。

「ウチのダノンシャンティがオーナーにとってのGI初勝利(10年NHKマイルC)だったんです。祝勝会をした時に“もうやめようと思ったこともあったんだ”とおっしゃっていましたから、かつては苦労されたことも多かったんだと思います」と教えてくれたのは松田調教師。

 いいときもあれば、悪いときもある――。これこそが勝負事の流れ。今、いい流れがきている「ダノックス」に今週も乗らない手はない…。といっても、この馬にとってはツキの助けなどいらないかもしれない。GIIチューリップ賞に出走する昨年の最優秀2歳牝馬ダノンファンタジーのことだ。

「体が大きく増えたとか、そういう目に見えた成長こそないですが、まだまだ伸びシロを感じる馬ですね。前走(阪神JF=1着)にしても、クリスチャン(デムーロ)が余裕を持って競馬をしてくれました。それだけ自信があったということでしょう。久々でも、牝馬らしいテンションの持ち主で、競馬に行けば真面目に走ってくれますから。今回も持っている力はしっかり出してくれると思います」とは猿橋助手。

 当然、「ダノックス」の快進撃も意識しており、「すごいですよね。オーナーの流れにも乗っていきたいですね」。

 高松宮記念=ダノンスマッシュ、桜花賞=ダノンファンタジー、皐月賞=ダノンキングリー、NHKマイルC=ダノンチェイサー。これだけでもすごいが、古馬王道路線では次週の金鯱賞でダノンプレミアムが復帰予定。この豪華ラインアップが順調に駒を進めていけば…。春のGI戦線は空前の“ダノン祭り”になるかもしれない。