【フェブラリーS】藤田菜七子コパノキッキングで新たなドラマを

2019年02月14日 21時31分

小林オーナー(右)と村山調教師(撮影=平松さとし)

【平松さとしの重賞サロン】2014、15年とフェブラリーSを連覇したコパノリッキー。連覇を果たした年は前年の覇者というだけではなく武豊騎手が騎乗したことも拍車をかけ単勝2・1倍の1番人気に支持された。しかし、その1年前に優勝した時は全く立場が違った。16頭立ての16番人気。単勝は実に272・1倍。当時、手綱を取ったのは田辺裕信騎手。鞍上・鞍下ともにGI未勝利だったのだから、人気がなかったのもうなずける。

 さらに、同馬の人気がなかった大きな要因に、本来除外対象だったという事実があった。エントリーした全馬が無事に出走を果たした場合、コパノリッキーはゲートインすることすらできない立場だったのだ。しかし、1頭だけ回避馬が出た。それがコパノリッキーと同じ村山明厩舎のテスタマッタ。しかも本来、田辺騎手が乗る予定の馬だったのだ。これにより繰り上がり(抽選)で出走できることになったコパノリッキーには、田辺騎手がスライドする形で騎乗。結果、全くの人気薄ながら激走し優勝してしまうのだから競馬の面白さと難しさ、そしてドラマ性を感じさせたものだ。

 今週末のフェブラリーS(日曜=17日、東京ダート1600メートル)にはそのコパノリッキーと同じ村山厩舎でDr.コパこと小林祥晃オーナーのコパノキッキングが出走する。鞍上は藤田菜七子騎手。これはこれで新たなドラマが紡がれることを期待したい。