【京都記念】ハートレー陣営が復活に手応え「セン馬の体になじんだ」

2019年02月07日 21時34分

ハートレー(手前)

【京都記念(日曜=10日、京都芝外2200メートル)美浦トレセン発秘話】手塚貴久調教師がかつて当方にこう語ったことがある。

「馬も人もおおかた見た目がすべて。見かけによらないって言葉もあるけど、それがまれだからこそ言うんであってね」

 確かにその通りだ。人の体格を見ればおおよその運動能力は想像がつくし、性格、知性はおのずと顔ににじみ出る。馬も同じ。馬体のバランスは競走能力に比例し、顔つきに気性の良しあしが表れる。そう、見た目がすべて。「美人は性格が悪い」なんて説もあるが、むしろ不細工こそ性格が濁っている…。そう思うのは記者だけではなかろう。

 さて、今週のGII京都記念に出走する手塚厩舎所属のハートレーも、かつては“美浦のイケメン野郎”に数えられた一頭。それが変わっていったのは、1番人気で9着に沈んだ2016年共同通信杯あたりか。画像検索すれば明白だが、以降のハートレーの表情は競走成績と比例するように何だかしょんぼり顔。あの“男前”はいずこへ…。と感じていたが、実は今回は帰厩後の顔つきが妙にいい。まるで“速水いまいち”が速水もこみちに変わったようである。

「そう言ってもらえるとうれしいですね。確かに以前は周りの馬を威嚇したりオドオドしたりしていたけど、最近は昔の堂々とした振る舞いが戻ってきた感じなんですよ」

 変化を伝えるのは担当の中條亮英助手だけではない。管理する指揮官も「去勢手術から1年以上過ぎて、ようやくセン馬の体になじんだせいかな。今回は気持ちがフレッシュだし、ノビノビ走れている。これで体がふっくらすればなおいいけど、このまま終われないよね」とイケメン、いや“イケカマ”復活に手応えを感じているのだ。

「ホープフルSを勝った時は、マカヒキが西の横綱なら東の横綱はハートレーと僕は思ったんですよ。初対決にここまで時間を要するとは思いませんでしたが、お互い苦しい時期を乗り越えて今がある。サトノダイヤモンドに1年半ぶりの勝利(京都大賞典)をもたらした“再生工場”の川田騎手が手綱を取るのも心強いですよ。直線でマカヒキとの叩き合いを見られたら…。僕の4年越しの夢がかなうんですねぇ」と中條助手はしみじみ。

 6歳馬ながらキャリアはメンバー最少の7戦。“夢”の実現性は大いにあろうし、ぜひともここは「見た目がすべて」理論をハートレーに実証してほしいものである。