【米GIペガサスワールドCターフ招待S】勝ったブリックスは米芝路線を背負っていく馬

2019年01月31日 21時32分

ブリックス(AP)

【TPC秋山響の海外競馬解析】1月26日に米国東海岸フロリダ州のガルフストリームパーク競馬場で行われたGIペガサスワールドCターフ招待S(芝9・5ハロン=10頭立て)に出走したアエロリット(牝5)は、9着に終わった。

 アエロリットは好スタートを決めて先行したが、他馬がポジションを押し上げた向正面半ばから3コーナー手前で、すでに手応えが怪しくなってしまった。

 初めての環境での競馬、降雨で渋った馬場(この日の前半に組まれた計3レースは芝からダートに変更)、1頭での長距離遠征、隊列が目まぐるしく変わって落ち着くことのなかったレース展開など、敗因はいくつも考えられるが、改めて強調したいのは海外遠征でGIを勝つのは、そもそも、たやすくはないことだ。

 競馬は明らかに地元が有利で、日本馬が目標としているGIは極めてレベルが高いものばかり。すべてがうまくかみ合えば勝つこともあるが、ひとつでもうまくいかなければ大きく崩れてしまうこともあるという認識を持っておきたい。

 さて、アエロリットの結果は残念だったが、勝った地元馬ブリックスアンドモルタル(牡5=父ジャイアンツコーズウェイ)は今後が実に楽しみになった。

 なにせ、この馬は2017年10月のGIIIヒルプリンスS・3着の後、引退寸前の大けがを負ってしまい、レース復帰がかなったのは昨年12月のこと。約14か月ぶりのレースになったそのレースから2連勝でのGI初制覇になった。

 ブリックスアンドモルタルは、もともとはデビューから4連勝で17年8月のGII米競馬名誉の殿堂博物館S(芝8・5ハロン)を制した素質馬(2着は後のGI2勝馬ヨシダ)。今年の米国芝路線を背負って立つ馬になりそうだ。