【ホープフルS】ヴァンドギャルドはダービー馬ワグネリアンに匹敵する逸材

2018年12月27日 21時03分

いよいよ熟成されてきたヴァンドギャルド

【ホープフルS(金曜=28日、中山芝内2000メートル)新バージョンアップ作戦】JRA・GIもいよいよ今年最終戦。来年のクラシックに直結しそうな第35回ホープフルSで幕を閉じる。大器サートゥルナーリアの断然人気が予想される中、新VU作戦の明石尚典記者は綿密なラップ分析で大きく浮上した◎ヴァンドギャルドで勝負。この馬、今年のダービー馬ワグネリアンに匹敵する能力の持ち主かもしれない。

 グランプリ有馬記念が終了。稍重発表でのVタイム2分32秒2は上々といったところだが、ラスト5ハロンは一度も加速することのないままゴール。古馬のトップクラスをもってしても合計60秒3が精一杯という事実から、現在の中山の馬場レベルが透けて見える。

 GI昇格初年度の昨年は前5ハロン59秒6→後5ハロン61秒8のラップバランスで、Vタイムが10ハロン2分01秒4。今年も2分01秒0前後の攻防とみれば、想定Vラップも昨年に近い前傾ラップの可能性が大。勝敗を分けるポイントはやはり後半の持久力=スピード持続力ということになろうか。

 今年の2歳戦で最もハイレベルなスピード持続力型ラップを刻んだのは東京スポーツ杯2歳S。瞬発力勝負になりやすい東京9ハロンながらもラスト5ハロンがオールハロン11秒台。合計58秒1と破格の数字を刻んでいる。本来ならば勝ち馬ニシノデイジーでもう一丁、と言いたいところだが、自身のラスト6ハロンラップへ視点を変えると、別の馬が浮上する。

 自身前後半3ハロンラップ合計ではニシノデイジー(37秒0+33秒9=70秒9)に及ばない3着ヴァンドギャルド(37秒2+33秒9=71秒1)だが、自身のラスト6ハロンラップはニシノの1分09秒6に対して1分09秒4。後半のスピード持続力ではヴァンドギャルドが上回る逆転現象が起こっている。さらなる追い風は瞬発力優勢の東京から中山へのコース替わり。スピード持続力が何よりモノをいう舞台に移れば、ハナ+アタマ差を逆転するのはさほど難しいことではない。

 ちなみに同日の古馬1000万下(7ハロン)のVタイム比較から、今年の東スポ杯当日の馬場レベルは昨年とほぼ互角。のちのダービー馬ワグネリアンと同じ走破タイム(9ハロン1分46秒6)で、自身のラスト6ハロンラップ(1分09秒8)では“完勝”となれば、ヴァンドギャルドのパフォーマンスはやはり出色だ。

 ダービー候補とぶち上げるには時期尚早とはいえ、現段階でのスピード持続力部門では世代トップクラスの評価が妥当な線。父は種牡馬リーディングを独走中のディープインパクト。JRA・GIのトリを務めるのに、これほどぴったりの存在はほかに見当たるまい。