【有馬記念】ブラストワンピース陣営が明かすVへの“2条件”

2018年12月20日 21時33分

唯一の3歳出走馬ブラストワンピース

【有馬記念(日曜=23日、中山芝内2500メートル)美浦トレセン発秘話】秋のGIシリーズが始まったかと思えば、あっという間のグランプリウイーク。月日の過ぎる早さに年齢を感じずにはいられず、翌週(28日)にはホープフルSという2歳GIも確かに控えているのだが…。有馬記念こそ年末の風物詩。時は流れても、その位置づけだけは不思議と昔から変わらない。

「今回はGIなりの調整で臨まないといけませんからね」

 オジュウチョウサンを送り出す和田正一郎調教師の背中に有馬出走への覚悟がにじみ出ている。条件馬がファン投票10万票超の第3位で選出。障害王者の“二刀流”挑戦をファンはもろ手を挙げて受け入れた。競馬史における新たなドラマがいま幕を開けるのだ。

「現時点でハッピーグリンは出られないんですか? ならば3歳唯一の出走馬として一層頑張らないといけませんね」

 同じく美浦でこう語ったのはブラストワンピースの岩藤和裕助手。異世代対決はグランプリ恒例の関心事。その決着が来シーズンへ、夢と希望をつなぐのも確かである。一方で7歳サクラアンプルールの池上昌平助手はこんな言葉を口にした。

「天皇賞からのステップは昨年と同じローテ。それでも不良馬場を走った疲れが抜けなかった昨年と違い、今年の調整は至って順調ですね」

 そう、年末の古馬オーラス決戦はタイトな消耗戦でもある。昨年は天皇賞・秋2着サトノクラウンが、JC10着→有馬13着と尻すぼみに終わった。2分20秒6の破格のレコード決着となった今年のJCで、出走馬たちが受けたダメージはいかほどか。

「間隔を空けて落ち着いているし、JCをパスして馬は元気いっぱいだよ」と笑顔で藤沢和雄調教師が送り出すレイデオロに分がありそうなムードもある。

 とはいえ、だ。前出の岩藤助手の次なる言葉こそ〝最後は何でもあり〟のグランプリを象徴しよう。

「菊花賞(4着)の時はベストターンドアウト賞(最もよくしつけられ、最も美しく手入れされた出走馬を担当するキュウ務員を表彰する制度)とわかった時点で嫌な予感があったんです。あれを受賞するとGIを勝てないというジンクスがありますから、今回まずはそれを取らないこと(笑い)。そして、やっぱり枠ですよね。内と外でかなり有利不利のハッキリした舞台。結局、僕らは人事を尽くして天命を待つしかないですから」

 果たして体力にも枠順にもダメージを受けぬ、有馬の女神に選ばれし今年のグランプリホースとは? 世相にもサインを見いだしつつ、狙い馬を必死に探す作業…。実はこれこそが年末の最大の風物詩である。