【ホープフルS】ウオッカ級高評価サートゥルナーリアの相手になりうる2頭とは

2018年12月19日 21時30分

ウオッカ級高評価のサートゥルナーリア

【ホープフルS(28日=金曜、中山芝内2000メートル)POGマル秘週報】有馬記念ウイークだからこそ、改めて取り上げておきたい議題がある。「12月28日=ホープフルS」問題だ。すでに来年も継続して行われることが決まっているわけだが、歓迎しているトレセン関係者は記者の知る限りでは一人もいない。

「28日に競馬をされると休みが少なくなる」

 そんなどうでもいい理由を口にするマスコミの人間もいるが、トレセンで勤務する関係者のほとんどは12月31日まで通常作業をしており、その中間に競馬があろうがなかろうが、業務にそこまでの支障はない。なのに、なぜこんなにも嫌悪感を示すのか?「有馬記念の後に競馬を開催してほしくない」からだ。

「有馬記念は俺たちにとっても特別なレースでさ。それが仮に12月23日とか24日とかの日程であったとしても、有馬が終われば、一年も終わり。翌週は〝これから来年の競馬がスタートするんだな〟って考えるものなんだよ。本音を言えば、有馬の後の最終レースさえもやってもらいたくないくらい。ファンも一緒じゃないの? 有馬で一年を締めくくってさ。それを最後に引退する馬の思い出や来年の競馬について話し合ったりする。なのに有馬が終わってもまだ競馬? うそでしょ? そんな感じになっちゃうのも仕方がないよね」

 これは実際に有馬記念を勝ったことのある関係者の言葉だが、全くもって同意見。賛同者は少なくないだろう。

 もちろん、前々日発売もできず、開催される曜日によっては集客のイメージまで変わり、メディアの取り上げ方にも違いが出てくる「12月28日=有馬記念」をJRAが選択することはないだろう。現行のまま推移し、それが既成事実になっていくのだろうが、前述のような声があることは知っておいてほしいところ。あくまで参考程度でいいので――と最初の話題は締めておく。

 さて、そんな日程問題の影響もあるのか、完全に名前負け状態で“ホープレス”的なネガティブな印象を与えてしまっているホープフルS。しかし、出走してくる馬たちはそんな背景を知るはずもなく、そこにレースがあれば出走させるのが関係者の仕事。そして、そこにレースがあれば取材をし、予想をするのは我々の仕事である。

 主役は当然ながらサートゥルナーリア。厩舎担当をする前から出入りしている関係で、これまでも多くの名馬についてのスタッフ評を聞いてきた。傑作は“カントリー牧場史上最大の奇跡”と前川助手が言い放った(当の本人はおそらく忘れている)ウオッカだろうが、サートゥルナーリアもそれに匹敵するとてつもない高評価。ゆえに28日はこの馬の相手探しをするレースになるだろう。

 現状、注目している関西馬はまずアドマイヤジャスタ。「レースから逆算して戻したんだけど、前走(紫菊賞=1着)よりも一段と馬が良くなっている。2週前の時計(ウッド6ハロン78・5―37・5―12・4秒)を見てよ。これが余力残しで出るんだから相当なもの。大きな期待を持って中山に行けると思う」と須貝調教師は豪語する。

 正直、デビュー当時の記者の評価はそこまで高くなかったのだが、馬に芯が入って走りに力強さを感じるようになった。考えを改めなくてはならないと思っている次第。

 もう一頭はミッキーブラック。前走の京都2歳S(4着)で初めて土がついたが、平井助手は「当日、僕はゲートまで行ったんですが、テンから押している姿を後ろから見て“今日はないな”と。スタート後100メートルであきらめました。あれではこの馬の持ち味が生きない。残り800メートルの競馬をしてくれたらいいんですよ」とまるでへこたれていない。

 今度の鞍上はマーフィー。有馬記念(ミッキーロケットに騎乗予定)で大ブレークしてしまっている可能性もあるが、他の外国人騎手より現段階での知名度は下。しかし、その腕前は間違いなくワールドクラスだ。