【朝日杯FS】1996年バブルガムフェローを思い出させるグランアレグリアの挑戦

2018年12月13日 21時32分

96年の天皇賞・秋ゴール。3歳馬バブルガムフェロー(右)が強豪古馬を退けて優勝した

【平松さとしの重賞サロン】1996年の秋。前年の2歳王者であるバブルガムフェローを、管理する藤沢和雄調教師は秋の天皇賞に挑戦させてきた。

 当時、3歳馬の秋といえば菊花賞へ行くのが当たり前の時代。近代競馬となってから、3歳馬が秋の天皇賞を制した例はなかった。

 この年の同レースも古馬の強豪が揃っていた。1番人気は春の天皇賞馬で直後の有馬記念も制するサクラローレル。2番人気は4つの重賞を含む6連勝中で後に宝塚記念を勝つマーベラスサンデー。さらに前年には菊花賞と有馬記念、この年も宝塚記念を勝利したマヤノトップガンもいた。

 彼らに3歳馬を挑ませることを、無謀という人もいた。しかし、当時、伯楽は言っていた。

「この馬にとってどの距離が良いかを考えたら、菊花賞よりも自然と天皇賞になった」

 結果、バブルガムフェローは近代競馬としては史上初めて3歳で秋の盾を手にした。さらにその6年後、藤沢師はシンボリクリスエスを駆って再び3歳馬で秋の天皇賞を優勝する。近年における3歳馬の同レース制覇は今のところ後にも先にもこの2頭だけである。

 そんな藤沢師が朝日杯FS(日曜=16日、阪神芝外1600メートル)にグランアレグリアを出走させる。阪神JFには登録もせずあえて牡馬相手に臨む姿勢は、3歳馬で天皇賞に挑んだそれと似ている。期待したい。