【香港国際競走総括】香港勢の進化に日本はどう立ち向かっていくのか?

2018年12月13日 21時30分

 今年の香港国際競走4レース(香港カップ=芝2000メートル、香港マイル=芝1600メートル、香港スプリント=芝1200メートル、香港ヴァーズ=芝2400メートル)の総売り上げは、前年から9・7%増の31億1000万9900円。ここのところ減少傾向にあった海外馬券の売り上げがプラスに転じたのは、現地取材を行っていた記者としてはうれしい限りだ。

 特にマイルは、前年比36・0%増と大きく売り上げがアップ。ほぼ前年並みだったほかの3レースとは対照的な結果となった。これは香港馬ビューティージェネレーションの存在が大きかったと考えられる。世界最強マイラーVS日本馬というわかりやすい構図は、日本馬を応援したい、予想を楽しみたい、馬券を当てたい…。様々な競馬ファンのニーズに応える魅力を有していた。

 海外競馬はなじみのない馬が多く、とっつきにくいイメージだが、今回のマイルのようにシンプルで面白い切り口があれば、馬券の売り上げはまだまだ伸びる余地がある。そのためにも我々が実際に現地で見て、聞いた情報をしっかり伝えていかなければと思う。

 今回は残念ながら行くタイミングがなかったが、8月に香港馬の新たな調教拠点として中国・広東省に新設されたツォンファー競馬場はぜひとも訪れたい場所。香港スプリント、カップの2冠を達成したロー調教師によると「とても設備が充実している。今シーズンが終わってから、本格的に移動する厩舎が多い」とのことで、来年以降はここでの取材がキーポイントとなりそうだ。

 進化を続ける香港競馬界に、日本馬がどう立ち向かっていくか――。記者としても、馬券好きとしても興味が尽きない。