【JBCクラシック・東西記者徹底討論】ハイレベル3歳世代オメガパフュームか経験豊富な古豪サウンドトゥルーか

2018年10月31日 21時32分

昨年の覇者の割には印が薄いサウンドトゥルー

【JBCクラシック(日曜=11月4日、京都ダート1900メートル)東西記者徹底討論】JBCクラシックをメインに、スプリント(ダート1200メートル)、レディスクラシック(ダート1800メートル)と、中央では初の試みとなるGI(JpnI)3連発。JBCデーを勝ち組で終えられるかどうかで、競馬記者としての“器”がうかがい知れる。果たして「両刀」山口&「馼王」西谷の運命は!?

 西谷哲生(大スポ):いよいよGI一挙3連発の注目イベントがやってきました。

 山口心平(東スポ):「訴求力の高いJRAで実施して知名度を上げたい」という地方サイドの狙いは何となく分かる。ただJRAとの日程の絡みや、開催競馬場の持ち回り制の限界、地方馬と中央馬の実力の開きなど、いろんな問題が見え隠れするからなあ。

 西谷:そんなの以前から指摘されていること。ブツブツ言ってないで、せっかくの歴史的イベントを楽しみましょうよ。

 山口:そうだな。

 西谷:3連発といえば、伝説のバックスクリーン3連発。

 山口:バース、掛布、岡田のやつね。平成も終わろうとしてるのにどんだけ古い話してんだよ。

 西谷:今でも語り継がれる伝説のシーンですからね。ボクも3レース完全的中で、3連発といえば、阪神か、西谷かってくらいの伝説を作りたいですね。

 山口:何が伝説だよ。オマエは風俗で3連発がお似合いだ。

 西谷:それじゃあ、笑い話にはなっても、伝説にはなりません。

 山口:じゃあ、とりあえずメインのJBCクラシックを語ってもらおうか。

 西谷:力差のハッキリしたメンバー構成ですからね。素直なアプローチで大丈夫でしょう。

 山口:確かに波乱はイメージしにくいもんな。正直、激走しそうな穴馬が見当たらない。

 西谷:でしょ。ということでオメガパフューム◎です。ルヴァンスレーヴを筆頭に、ハイレベルと思われる現3歳の“世代力”も重視しました。

 山口:ルヴァンスレーヴだけが抜けてる印象もあるけどな。

 西谷:ジャパンダートダービーでは、そのルヴァンスレーヴの小差2着でしたからね。ここでもやれる計算は立ちます。それに見た目は細くて芝馬のような体つき。地方より中央の軽い砂の方が合う。京都施行というのも運がありますよ。

 山口:シリウスSはハンデや相手関係が味方した感じもするし、オレはそこまで信用できない。本命は経験豊富な古豪サウンドトゥルーだ。

 西谷:舞台は京都ですよ。脚質的に勝ち切るのは難しいでしょうに。

 山口:そうやって嫌われるのを見越したうえでの“逆張り”だ。ケイティブレイブをはじめとしてサンライズソア、テイエムジンソクなど、持久力を生かすべく、早めの競馬をする馬が多いからな。前走(日本テレビ盃=3着)にしても、スタートで寄られる不利がありながら、徐々にポジションを上げて追い込んできたように、内容自体は悪くなかった。勝負どころの下り坂を利してズドン!があるぞ。

 西谷:ボクは相手筆頭も人気のケイティブレイブで。前々で流れに乗れる安定した取り口なので、直線平坦の京都ならまず崩れはないでしょう。充実期を迎え、1週前の動きも上々です。

 山口:まあ、ケイティブレイブの重い印は仕方ないところだな。3番手はテイエムジンソクか、アポロケンタッキーかで結構、悩んだ。

 西谷:ボクはテイエムジンソクで。JBCが京都開催と発表された時から、陣営はここを狙ってましたからね。実際、一番実績があるのが京都。復活Vがあるなら、ここしかないでしょう。

 山口:その通りなんだけど、ここ数戦の粘りのなさが、どうしても引っかかる。オレは最終的に前走(日本テレビ盃=2着)で改めて力を見せたアポロケンタッキーを上位に取った。ケイティブレイブとの対戦成績では分が悪いが力差はそんなにないだろ。乗り方ひとつと考えれば、この鞍上(M・デムーロ)は頼りになる。

 西谷:あとは道中リラックスして走れた時のサンライズソアくらいですかね。相手はかなり絞り込めそうです。

 山口:オレはサウンドトゥルーを本命にする以上、同型ノンコノユメにも印は回す。馬群をさばいてくるタイプではないし、東京がベストなのは間違いないけどな。

 西谷:ほかの2レースにも触れとかないと。スプリント(日曜=11月4日、京都ダート1200メートル)はニシケンモノノフに注目してます。ぶっつけになったのは、疲れが出やすい面を考慮してのもの。硬さが取れるように陣営もあれこれと工夫しています。連覇を期待したいですね。

 山口:オレはマテラスカイだな。前走(東京盃4着)はプラス18キロの数字通り余裕残しだった。叩き2戦目で持ち前のスピードが生きる京都なら巻き返せる。

 西谷:締めのレディスクラシック(日曜=11月4日、京都ダート1800メートル)はラビットランですね。もともと芝で切れ味を見せていた馬ですから、京都の軽い砂もプラスでしょう。

 山口:フォンターナリーリは京都〈3・1・2・0〉の巧者。混戦ムードのこのメンバーなら、適性の高さと堅実なレース運びで何とかなっていいんじゃないか。