【天皇賞・秋:後記】出遅れ10着スワーヴリチャード ジャパンCへ立て直せるか

2018年10月29日 21時33分

スタートで出遅れた1番人気のスワーヴリチャード(後ろから2頭目、ゼッケン5)は10着大敗

 昨年のダービー馬レイデオロの快勝で幕を閉じた28日の第158回天皇賞・秋(東京芝2000メートル)。5頭出走の4歳勢が上位4頭を占めて〝最強世代〟を改めて証明する格好になった。一方で、1番人気のスワーヴリチャードは出遅れて10着に敗れた。いったい何があったのだろうか?

 GI大阪杯を勝った春の中距離王にして、東京はすべて重賞で2→1→2→1→3着のコース巧者。1番人気になるべくしてなった感のあるスワーヴリチャードだが、結果は期待を大きく裏切るものになってしまった。

 管理する庄野調教師が検量室から姿を現したのはレース終了から15分以上が経過した午後4時過ぎ。主戦のM・デムーロは、さらに15分が経過した後だった。2人が退出に時間を要したのはパトロールフィルムのリプレーを繰り返しチェックしていたから。それだけ悔いが残る不完全燃焼の内容だった。もともとスタートが速いタイプではないが、今回は明らかな出遅れ。さらに隣枠のマカヒキが発馬直後に内に切れ込んだため、完全に体勢を崩し、最後方追走を強いられてしまった。前半のロスは、これまで何回も挽回してきたが…。今回は最後まで闘志に火がつくことはなく、まさかの10着入線になった。

「スタートでぶつかって終わりでしたね。直線でもひとりになってしまって全然、伸びなかった。久々でもあったし、最後まで気持ちが入らなかった」とM・デムーロは落胆の表情。庄野調教師も口数は少なく「挟まれたことで集中力が切れてしまいました。何もなければジャパンカップに向かいます」と言い残して競馬場を後にした。

 これまでの休み明けはGII&GIIIとはいえ、2戦2勝。久々は苦にしないタイプだけに、この敗戦はショックが大きい。1か月後のリベンジに向けて、立て直しをどう図るかが注目される。