【天皇賞・秋】ミッキーロケット妙味 激低だった音無調教師のトーンも徐々にアップ

2018年10月26日 21時02分

気合十分のミッキーロケット

【天皇賞・秋(日曜=28日、東京芝2000メートル)栗東トレセン発秘話】前走の宝塚記念を制し、晴れてGI馬となったミッキーロケット。だが、周囲の評価はお世辞にも高いとは言えない。

「GI馬だし、とりあえず話題にはしておくか」

 そんな扱いでしかないが、それも仕方がないところ。ほんの数週間前までは「ジャパンCへの叩き台がGIになってしまった。ファンに対して申し訳ない気持ちになるよ」と音無調教師のトーンは“激低”だったのだから…。

 放牧先での調整が思うように進まず、帰厩が遅れたことで、予定していた京都大賞典に出走することができなかったことがすべての発端。仮にそのままのトーンで今週まで推移していたのであれば、特に注目に値しないままで問題なかったと思われるが…。

 帰厩後に追い切りを重ね、予想していた以上に態勢が整ってくると、トレーナーの口調も徐々に変化。しかも史上最高メンバーになるはずだった一戦が、1頭抜け、2頭抜け…フルゲートにも届かない情勢に。これも追い風となり、現在では「左回りはモタれ癖がかなりマシ。和田のほうから〝左回りの2000メートルを使ってください〟と言ってきたくらいで、昨年末の中日新聞杯(2着)もそれで出走させた。条件が合わないはずがないよ」と前向きなコメントが続出するようになった。

「昨夏にゲートの縛りをやってスタートの問題が解決した。これが大きかったね。あれ以降のレースを見てもらうと分かると思うけど、勝てなかったレースでも悪くない内容で走ってきている。ホント、安定したよな。前走の宝塚記念はかなり強い内容と評価しているレース。サトノダイヤモンドに早めにこられ、それが失速したと思ったら、今度は香港の馬(ワーザー)が追い込んできた。相当に厳しい競馬だったと思うよ。ミッキーロケット以外(で上位に来たの)はみんな4コーナーで後ろにいた馬だったんだから」

 宝塚記念の勝利を契機に、一気に一流馬の仲間入りを果たしたキングカメハメハ産駒といえば、2015年の宝塚記念を勝ったラブリーデイ。5歳の春に本格化したイメージがミッキーロケットにかぶる。ラブリーデイの宝塚記念が6番人気で、ミッキーロケットは7番人気。評価が低かったという点でも2頭は共通している。

「そんなに頭数も多くないし、おそらくは好位から競馬ができるんじゃないか。充実期に入っているし、今回も崩れないと思うけどな」

 幸か不幸か、前哨戦を使わなかったことで人気にならない。仮にも上半期の王者が、馬券的妙味もあるとなれば、やはりマークはしておくべきか。