【天皇賞・秋】スワーヴリチャード フルゲート割れ&逃げ馬不在でスピード持続力勝負なら譲れない!

2018年10月26日 21時01分

シャワーを浴びて気分爽快なスワーヴリチャード

【天皇賞・秋(日曜=28日、東京芝2000メートル)新バージョンアップ作戦】出走馬の半数以上がGI馬という豪華メンバーの第158回天皇賞・秋が刻一刻と迫っている。今回のテーマを“スピード持続力”とした新VU作戦の明石尚典記者は◎スワーヴリチャードで勝負。大阪杯で現役断然の快ラップを刻んだ仕上がり万全の4歳馬がいきなりエンジン全開だ。

 過去10年のVタイムは1分56秒1~2分08秒3。史上まれに見る極悪馬場と化した昨年を別とすれば、1分56~58秒台前半の高速決着は実に7回を数える。先週の富士SのVタイムが8ハロン1分31秒7。よほどの豪雨にでも見舞われない限り、今年も速い時計での決着は不可避とみるが…。

 気になるのは登録段階からフルゲート割れ&確たる逃げ馬不在のメンバー構成。序盤から中盤にかけての緩ラップが透けて見えるだけに、帳尻を合わせるためには早めのペースアップが不可欠。となれば、ラスト4ハロンの想定ラップは45~46秒台。爆発的な瞬発力よりもスピード持続力が求められる公算が大だ。

 スピード持続力勝負なら譲れないのがスワーヴリチャード。今回と同じ10ハロンのGI大阪杯では自身前半3ハロン38秒2と極端に遅い入りながらも、中間4ハロン→上がり3ハロンが45秒9→34秒1=1分20秒0。7ハロン重賞のVタイムとしても通用する、文句なしのA級ラップを刻んでいる。3着アルアイン(47秒1→34秒0=1分21秒1)、6着ダンビュライト(47秒6→34秒5=1分22秒1)はもちろんのこと、前年の覇者キタサンブラック(48秒0→34秒3=1分22秒3)と比べてもその差は歴然。スピード持続力部門では頭1つ、いや2つは抜けた現役ナンバーワン。そう断言できるだけの根拠(データ)が大阪杯のVラップには詰まっている。

 あえて不安を挙げるとすれば、安田記念(3着)以来のぶっつけという点か。その府中のマイルGIは2ハロン目以降がオールハロン10~11秒台。一流マイラー相手にスピード負けしても不思議はない厳しいラップで、自身ラスト5ハロンは毎日王冠で見事な逃走劇を演じたアエロリット(2着=56秒7)を上回る56秒6。道中の流れがもっと緩やかな10ハロンならこの数字はもっと詰まる…はあくまで机上の話だが、初のマイル戦で1分31秒台の高速決着に食らいつけたのは、やはり飛び抜けたスピード持続力があってこそだ。

 当代一のスピード持続力自慢が今回はどれほどのパフォーマンスを見せてくれるのか。たとえ人気でも、そのロングスパートからは1秒たりとも目が離せない。