【スプリンターズS】前走時メンコ装着ファインニードル 今週の高橋忠調教師の判断は…

2018年09月27日 22時00分

今春、香港GIに挑戦したファインニードル(右端、撮影=平松さとし)

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 厩舎スタッフにそう評されるのは栗東・高橋義忠調教師だ。

 私が彼と言葉を交わすようになったのは2008年。フランス馬の調教場として有名なシャンティイでのことだった。当時、父・高橋成忠調教師の下で調教助手をしていた義忠氏は皐月賞、日本ダービー、春秋の天皇賞を勝ったメイショウサムソンとともに現地入り。凱旋門賞へ挑戦(10着)したのだ。

 その後、調教師となると、今春には香港へファインニードルを連れて行った。

「サムソンよりも手がかかりません」と言ったファインニードルだが、普段着けているメンコ(耳覆い)を調教で着けていなかったので理由を聞くと、彼は答えた。

「落ち着きすぎているので外しました。競馬でも着けないつもりです」

 そして実際に競馬もメンコは使用しなかった。結果は4着に敗れたが、海の向こうでもチャレンジする姿勢を見せてくれた。

 そのファインニードルが9月のセントウルSで国内復帰戦を勝利。今週末のGIスプリンターズSで春の高松宮記念に続く短距離GIコンプリートを狙う。前走時は再びメンコを装着してきたが、果たして今週はどうするのか。遠謀深慮にたけた高橋忠師の手腕に期待したい。