藤原英調教師 故平井オーナーの叱咤を胸にローズS&セントライト記念参戦

2018年09月13日 21時34分

13年香港遠征時の藤原英昭調教師(撮影=平松さとし)

【平松さとしの重賞サロン】2013年4月の香港。GIクイーンエリザベスII世Cに日本のダービー馬エイシンフラッシュが挑んだ。同馬を管理していたのは藤原英昭調教師。前年には同馬をドバイワールドカップに挑ませたが、勝ったモンテロッソから離されての6着。「当時と比べ断然にいい状態」と言った。

 しかし、見た目にはおなかがすっきりし過ぎているくらいに映った。実際、スタッフも「少し細いかな。競馬までにどのくらい戻してくれるか…」と現地入り後に語っていた。

 ところがそんな声にも指揮官はかぶりを振って言った。

「細いというよりシャープという感じ。悪くないですよ」

 結果はミリタリーアタックの3着。レース後には、直前に亡くなった前馬主の平井豊光さんの名を挙げて次のように語った。

「14頭立ての13番という枠が響いてしまいました。先代のオーナーに“もう少し頑張れ”と言われた気持ちです」

 外枠が響いたという言葉に「体は細くなかった」という意味も込めたのだろう。指揮官の矜持を感じたものだ。

 今週末、日曜のローズS(16日、阪神芝外1800メートル=3着までに10・14秋華賞優先出走権)にはフィニフティ、月曜祝日のセントライト記念(17日、中山芝外2200メートル=3着までに10・21菊花賞優先出走権)にはギベオンを出走させる。亡きオーナーの叱咤を受け5年半。さらなる活躍が見られることを期待したい。