【セントウルS】勢いに乗る西山茂行オーナーのネロに注目

2018年09月06日 21時34分

2週連続重賞制覇を狙う西山オーナー

【平松さとしの重賞サロン】現在、ケガで戦列を離れている武藤雅騎手。先日、私が欧州競馬を取材しに行った際、「一緒に見学させてください」と連絡があり、英国の競馬場や厩舎を共に回った。

 そんなやる気にあふれる若い彼の父親は武藤善則調教師。この春、同師が管理するプレストウィックがGIシドニーCに挑戦したため、オーストラリアで彼と会った。彼は騎手の時代から顔見知りではあったが、この遠征の際、改めて話を聞いた。すると、調教師に転身するにあたって一人の人物が大きく関わっていたことが分かった。

 その人物とは武藤師が騎手時代に初めて重賞を制したニシノミラー(1989年=中山金杯)の西山茂行オーナーだ。

 ケガも多くなり騎乗数が減った武藤騎手に対し、西山氏は「競馬新聞で武藤の名前を探すのに時間がかかるようになったから調教師になりなさい」と言ったという。彼なりの愛情表現で、お尻を叩いたのだろう。その結果、武藤騎手は調教師になり、海外に馬を送り込めるまでになったのである。

 その西山氏が所有するニシノデイジーは先週の札幌2歳Sを勝利した。今週はセントウルS(日曜=9日、阪神芝内1200メートル=1着馬に9・30スプリンターズS優先出走権)にネロを送り込む。勢いに乗る名物オーナーの活躍に期待したい。