【セントウルS・東西記者徹底討論】王者ファインニードルか新星アンヴァルか

2018年09月05日 21時36分

昨年の覇者で高松宮記念馬ファインニードル

【セントウルS(日曜=9日、阪神芝内1200メートル=1着馬に9・30スプリンターズS優先出走権)東西記者徹底討論】夏競馬が終了して舞台は阪神と中山へ――。日曜阪神のGIIセントウルSはサマースプリントシリーズ最終戦と同時にGIスプリンターズSの前哨戦という側面がある。実績馬か、夏稼働馬か、それとも…。「両刀」山口、「馼王」西谷の意見は大きく分かれた。

 西谷哲生(大スポ):セントウルSはサマースプリントシリーズの最終戦です。

 山口心平(東スポ):今年も夏競馬が終わってもサマーシリーズが続くわけか。毎年のことだけど、変な感じだよな。

 西谷:熟女のいる店に行って34歳が出てきたら、どう思います? そんな微妙な違和感ですね。

 山口:よく分からん例えだが、確かに微妙だな。決してピチピチではないし、かといって熟とも言い難い。

 西谷:そんなこと言ってると世の女性を敵に回しますよ。今はセクハラ、パワハラと、うるさい時代ですから。

 山口 お前が言い出したんだろーが!

 西谷 セントウルSも同じですよ。熟女なのか熟女じゃないのか。サマーシリーズの締めなのか、GIに向けた秋競馬のスタートなのか…。中途半端なんですよね。

 山口 そんなの最近の結果を見れば一目瞭然だろ。近10年で夏稼働馬が8勝。過去には、あのロードカナロアが2年連続で負けてるんだぞ。夏競馬の延長というスタンスが基本だろ。

 西谷:僕もそのデータは理解してるんですけどね。今年は残念ながら食指が動く夏稼働馬が少ないんですよ。しかも異常な猛暑の中での競馬だけに消耗度も大きい。今年に限っては、久々とか叩き台とかの割り引きを考えても◎ファインニードルの力を素直に信用すべきでしょう。

 山口:昨年のこのレースの覇者で高松宮記念馬だが、絶対王者ってわけじゃないからな。あくまで暫定王者という感じ。しかも海外帰りとなると…。

 西谷:それ、ディアドラ(ドバイ帰りでクイーンS快勝)の時も言ってたでしょ。最近の調教技術なら海外帰りも普通の休み明けみたいなもの。暑い時期に無理していない分のアドバンテージはありますよ。

 山口:確かに急坂のある阪神は合っているタイプだし、能力上位は間違いない。それに、買いたくなるような夏稼働馬が少ないのも分かる。短距離路線は低迷期なのかなあ。それならば、3歳馬から新星誕生を期待したい。

 西谷:それで◎アンヴァルですか。

 山口:未知な面は多いけどな。でも、初の古馬相手の重賞だった前走もスタート直後に挟まれ、直線も内でほとんど追えず…。力を全く出せていない。

 西谷:不完全燃焼の競馬でしたね。

 山口:葵Sで0秒2差だったラブカンプーやアサクサゲンキが、その後、古馬混合重賞でも好走しているから、この馬も通用していい。それに、すでに7月以降に2戦している2頭に対して、この馬は1走のみの叩き2戦目。余力という意味では、こっちが上だ。

 西谷:僕は3歳では、そのアサクサゲンキを最上位にします。ここ2戦は出遅れたり、行きっぷりが悪かったりで、本来の競馬ができていません。スムーズに競馬ができるようなら巻き返せます。

 山口:千二で勝っているけど、千四寄りのマイラーの可能性もあるぞ。おれは△まで。同じ3歳ならラブカンプーだな。前走は3着とはいえ、展開を考えると強い競馬をしている。

 西谷:ここはネロくらいしか強力な逃げ馬はいませんもんね。

 山口:そう、ここ2戦より楽な競馬ができそうだな。それに、ラブカンプーにはサマースプリント王者の可能性が残されているのだから勝負度合いは決して小さくないはず。

 西谷:なるほど。

 山口:あとは、お前の言うように展開利のありそうなネロ、少し時計がかかった場合のアドマイヤゴッドかな。

 西谷:ダイアナヘイローも勝ち負けできる馬なんですけどね。この馬もアサクサ同様にスムーズに流れに乗れれば。

 山口:中山のオープニング重賞はサマーマイルシリーズの最終戦・京成杯AHだ。

 西谷:こっちはワントゥワンですね。開幕週とはいえ、馬場のエアレーション効果で差しが決まるのが最近のパターン。この馬の差し脚は侮れません。

 山口:おれはストーミーシー。お前の言うように意外と差し脚が生きる馬場だし、中山も合っている。久々でも一発あるのでは。