【新種牡馬トーセンジョーダンの正体】サンデー、キンカメの2大血脈を持たない血の背景は魅力大

2018年09月05日 21時33分

新種牡馬トーセンジョーダン

【新種牡馬の正体2018:最終回】JRAでの産駒初勝利はアズマヘリテージ(牝)で、8月18日の小倉芝1200メートルの新馬戦を快勝し、続く小倉2歳Sでは13番人気で2着に激走した。地方ではアビゲイル(牝・門別)が勝ち上がっている。

「1200メートル戦で勝ったのは意外でしたが、産駒は評判が良かったですからね。セリでも高額ではないですけど、確実に売れていました。父のジャングルポケットはあまり体形が良くないのですが、こちらは体のラインがきれいで子供も同様。大台こそ超えませんでしたが、今年も98頭に種付けしました」とは繋養先であるブリーダーズ・スタリオン・ステーションの坂本場長。

 初年度から昨年まで102→121→100頭の繁殖牝馬を集めたように人気は上々。通常の様子を見られる産駒のデビュー年でも例年とほとんど変わらない数を集めたのは、多くの生産者が子出しの良さを実感しているからにほかならない。

 父はクラシックこそ故障で棒に振ったものの、2歳時から8歳まで一線級で活躍。GIタイトルは天皇賞・秋(2011年)の1勝のみだが、そこでマークした勝ち時計=1分56秒1は、いまだに破られていない日本レコードだ。

「トニービン→ジャングルポケットのラインで東京コースのイメージが強いですが、札幌記念(11年)も勝っています。器用さもあるし、あの時計で走るのだから産駒もスピードはあるでしょうね。本領発揮は秋以降でしょうが、産駒にも父と同じように息の長い活躍を期待したいですね」(坂本場長)

 同じく種牡馬1年生のジャスタウェイや歴代の名馬と比較すると地味な印象は拭えない。しかし、2度のジャパンC惜敗(11年2着、13年3着=ともにタイム差なし)、GII・3勝など、ポテンシャルは実績をはるかに上回っている可能性大。何より「何も考えずに配合できる」(同場長)と言うように、サンデーサイレンスとキングカメハメハの2大血脈を持たない血の背景は魅力だ。

 オーナーの支援も手厚く、良質な牝馬が集まりやすいだけにクラシック級の大物も出るはず。今後の展開に要注目だ。