【新潟記念】グリュイエールが「類いまれなスピード持続力」でライバルを蹴散らす

2018年08月31日 21時03分

芦毛の馬体が映えるグリュイエール

【新潟記念(日曜=9月2日、新潟芝外2000メートル)新バージョンアップ作戦】夏のローカル開催もいよいよラストウイーク。新潟ではサマー2000シリーズ最終戦のGIII新潟記念が行われる。札幌記念=◎△、新潟2歳S=◎▲と2週連続的中の明石尚典記者は◎グリュイエールで勝負。綿密なラップ分析から導き出された新VU作戦の結論をとくとお読みいただこう。

 昨年は小倉記念で重賞初Vを決めたタツゴウゲキが余勢を駆ってのG連勝。見事、サマー2000チャンピオンの座を射止めた。勝ち時計は小倉記念、新潟記念ともに1分57秒台。一見、連動性に乏しい小倉→新潟への転戦だが、高速決着での結果がそのままリンクしたと考えれば、ある意味理にかなった結末と言えようか。

 そこで気になってくるのが今年の馬場レベル。先週日曜はメインの新潟2歳Sこそマイル=1分35秒5の低速決着も、直前の朱鷺Sが同じ稍重発表で7ハロン=1分19秒7と良馬場並みの時計。最終週を迎えてなお絶好の馬場レベル健在とみれば、Vタイムは良~稍重で1分57~58秒台前半が想定の範囲内だ。

 例年通りの高速決着濃厚なら、ポイントとして挙げておきたいのがレース中盤から後半にかけてのスピード持続力。新潟外回り攻略のセオリーは瞬発力重視だが、高速馬場で後方一気を狙うには中盤以降でレースラップ以上の数字を刻み続ける必要がある。実際に1分57~58秒台前半で決着した近4年の勝ち馬の自身後半7ハロンは1分21秒6→1分21秒9→1分20秒1→1分22秒3。7ハロンのVタイムに匹敵するラップを刻むことが勝利をつかむ最低条件ということがお分かりいただけるだろう。

 後半のスピード持続力に一日の長があるのはグリュイエール。年長馬と初めて矛を突き合わせた15年鳴滝特別が自身ラスト8ハロン1分33秒6を刻んで11ハロン=2分10秒9の好時計。中京11ハロンでレコードを樹立した16年名古屋城Sも、自身ラスト8ハロンは1分33秒4とマイル戦並みの数字を叩き出している。

 2走前の府中SはVタイムこそ10ハロン=1分58秒台後半止まりも、自身ラスト7ハロンは1分21秒6。これでも十分Vゴールに届くが、直線坂→平坦コースに替わればさらなる時計短縮は間違いなし。仮に自身ラスト7ハロン1分20秒台突入なら、難なく突き抜けられる計算が成り立つ。

 良馬場に限れば異世代との対決は3戦3勝の負け知らず。となれば、敵はもはや雨のみ? 前線の影響でパンパンの良馬場が望めなくとも、先週同様の稍重程度に収まれば…。類いまれなスピード持続力を武器にライバルたちを蹴散らす公算が極めて大きい。