【新種牡馬グランプリボスの正体】産駒は馬っぷり良く高評価

2018年08月22日 21時33分

新種牡馬グランプリボス

【新種牡馬の正体2018:連載5】2歳から6歳まで走って通算28戦6勝。NHKマイルC、朝日杯FSと2つのGIタイトルを手にした。

 圧倒的な強者のイメージまではなくとも、デビュー2戦目のデイリー杯2歳Sから、現役最後の一戦となった香港マイルまで連続してGI~GIIに出走。この中には1分31秒3のレコード決着となった2012年安田記念のクビ差2着、ジャスタウェイと死闘を繰り広げた14年安田記念のハナ差2着なども含まれている。

 長きにわたって文字通り一線を走り続けてきたその戦歴は数字以上に中身が濃い。

 そんなグランプリボスが父として帰ってきた。19日終了時点ではJRAで未勝利ながら、南関東・川崎では産駒のナインシュヴァハが勝ち上がっている。

「産駒は全体的に馬っぷりが良く、評価は高いんですよ。サクラバクシンオーの子ですけど、同じ産駒のビッグアーサーと比べると、距離が延びても対応できそうな体形をしています。このあたりはサンデーサイレンスの血が入っている影響でしょう」とはアロースタッドの松木場長。

 父系はテスコボーイ→サクラユタカオー→サクラバクシンオーと代々日本で実績を残しており、グランプリボスはその4代目。すっかり日本に根付いたラインだ。それだけに日本の競馬、風土に対する適性や頑健性は保証済み。自身もタフに活躍したが、産駒も仕上がりが早く、JRAですでに15頭が順調にデビューしている。

 一方で悩みの種も…。初年度には123頭も集まった交配牝馬が年々減少。今年は61頭まで落ち込んでしまった。一般に産駒のデビュー年は様子を見られるケースが多いとはいえ、何とかこの傾向に歯止めをかけたい。

 スピード、早熟性、確実性…種牡馬として成功する要素は備わっている。何度も逆境を乗り越えた競走生活同様、サイアーとしても今後の反撃に注目だ。