【札幌記念】ゴーフォザサミット藤沢和調教師 2008年のカジノドライヴを思い出す再出発

2018年08月16日 21時36分

08年ベルモントS回避前のカジノドライヴと藤沢和調教師(右)(平松さとし撮影)

【平松さとしの重賞サロン】12日、フランスで行われたGIジャックルマロワ賞(芝直線1600メートル)を制したのはアルファセントーリだった。

 当初、サトノアレスが出走を予定していたものの、調整不足で回避が発表された。その後、仏滞在中のジェニアルがGIIIメシドール賞で重賞勝ちして出走を表明したが、残念ながら同馬も調教中のアクシデントで回避となり、日本馬の出走はなくなった。

 改めて海外に出走させるだけでも大変だと感じたが、2008年には、こんなことがあった。

 新馬勝ちしたばかりのカジノドライヴを、管理する藤沢和雄調教師が米国に連れていった。キャリア2戦目が海外になった同馬はGIIピーターパンSを勝利。米3冠レース最後の競走となるベルモントSに勇躍、駒を進めた。

 ところが、直前に挫石を発症。患部を冷やすなど必死の介護が奏功し、レース当日には現地の獣医師からゴーサインが出された。しかし、藤沢調教師は、かぶりを振ってこう言った。

「将来のある馬なので、ここで無理をさせる必要はありません」

 海外まで行きながらも回避という勇気のある決断。その結果、後に同馬はGIフェブラリーSで2着に好走するまでになった。

 今春、GIベルモントダービー招待Sで米国に遠征予定だったのがゴーフォザサミット。飛行機トラブルで回避になったが、今週末の札幌記念(日曜=19日、芝2000メートル)でリスタートする。期待したい。