【札幌記念・東西記者徹底討論】洋芝適性とGI級末脚のサングレーザーかモレイラ騎乗のネオリアリズムか

2018年08月15日 21時37分

サングレーザー

【札幌記念(日曜=19日、芝2000メートル)東西記者徹底討論】復活を期す一昨年の日本ダービー馬マカヒキを筆頭に、GII札幌記念には夏競馬のクライマックスらしいビッグネームが顔を揃えた。やはりモノをいうのは「格」か、それとも…。「独創」荒井が鞍上込みの戦力を重視する一方で、「馼王」西谷はあの異路線馬が妙味と主張した。

 西谷哲生(大スポ):いよいよ夏の北海道シリーズのクライマックスです。さっそく予想に入りましょう。

 荒井敏彦(東スポ):とりあえず先週の道悪競馬を経たことで、もう極端な高速時計は出ないだろ。例年通りの組み立てで大丈夫だな。

 西谷:ボクは◎サングレーザー。昨夏の道新スポーツ賞がキレッキレの末脚。洋芝適性の高さはもちろん、その後も続いた快進撃でGI級の瞬発力は十分に実証してますからね。

 荒井:ただ2000メートルは実績ないからなぁ。秋のローテーションを決めるうえでの試走感が強いんだけど。

 西谷:マイルを中心に使ってきただけに、確かに札幌記念参戦は予想外。それでもタフだった安田記念で終始、外を回っての0秒2差5着ですから。地力強化は明らかです。普段より前めのポジションで折り合えるようなら…。評価が微妙な立場だからこそ、狙う価値ありです。

 荒井:オレは一昨年の覇者ネオリアリズム◎だ。これも折り合いがテーマになる馬だけど、今回はレース運びが楽になりそうだからな。

 西谷:マルターズアポジーとマイスタイルがいますからね。1000メートル通過は59秒を切るかも。

 荒井:ドバイターフ(8着)はテンから力みっぱなし。悪いところがすべて出てしまった。鞍上のモレイラがホレ込んでいる馬だし、ここで結果を出すことが今回の来日の最大目標のはずだ。

 西谷:ミッキースワローはお互いに重い印になりましたね。大阪杯は勝負どころで外を回っての0秒5差5着。一線級相手でも戦える見通しは立ちました。アルアインを一蹴したセントライト記念で機動力と瞬発力を兼ね備えていることは証明済み。札幌替わりも問題ないと見てます。

 荒井:ゴールドシップ(2014年=2着)のように早めに踏み出すのか、それともタスカータソルテ(08年=1着)のような直線強襲か、さばきひとつだろうな。

 西谷:そのミッキースワローよりも、評価しているのがモズカッチャンですか。

 荒井:とにかくスタミナがあって、しぶとく伸びる馬だからな。適度に上がりを要する洋芝はベストに思える。極端に道中のペースが落ちたドバイシーマクラシック(6着)は、この馬の持ち味が生きるレースではなかったからな。度外視でいいんじゃないか。

 西谷:マカヒキを忘れてませんか。もう2年近く勝利から遠ざかっていますが、ジャパンCの4着で復活の兆しは見せました。長期の休み明けにはなりますけど、早めに栗東に帰厩してからの函館入りで乗り込み量は十分。2000メートルもベストでしょう。

 荒井:伏兵も多彩。サクラアンプルールは叩き台と見ていた函館記念(2着)が想像以上の走り。持ち時計を詰めたし、定量に替わって条件も好転するからな。まあ、勝った昨年より明らかに相手は強くなっているが…。

 西谷:何が勝つにしろ、ハイレベルな一戦が見られそうですよね。

 荒井:小倉の北九州記念(日曜=19日、小倉芝1200メートル)も馬券的には面白そうだな。

 西谷:ボクは3歳馬のアサクサゲンキに注目してます。CBC賞(4着)はさすがに位置取りが後ろ過ぎたけど、ゴール前は強烈な伸び脚。大外枠と出遅れの二重苦であの内容なら、小倉2歳S以来の勝利が見えてきました。

 荒井:先週の結果を見れば、先行馬がまだまだ優位。3歳馬で狙えるのはラブカンプーだろ。アイビスSD(2着)は直線巧者に最後は屈したが、勝ちに等しい走り。兄のキングハートは昨年4着だったけどな。妹が無念を晴らすんじゃないか。