【POG】レイデオロの半弟ソルドラードいよいよ出陣 藤沢和調教師「マイルが一番」

2018年08月01日 21時34分

ソルドラード(右)は古馬相手にも一歩も引かない動きを見せている

【POGマル秘週報】デビューから無傷のレイエンダといえば、ご存じ日本ダービー馬レイデオロの全弟。兄弟を管理する藤沢和調教師はレイエンダが7月22日の松前特別でV3を飾った後、「レイデオロはパワーがあって折り合い(をつけるの)が大変だけど、この馬は折り合いがつく。ちなみにその下はもっとおとなしいんだ」と興味深いコメントを残した。“その下”こそ、今回の主役ソルドラード(牡=父ロードカナロア)である。

 母ラドラーダだけではなく、祖母レディブロンド、母父シンボリクリスエスも手がけた藤沢和厩舎ゆかりの血統として例年POGでも注目の的。当事者である厩舎スタッフの評価も日に日に増すばかりだ。

「走りのバランスがすごくいい。レイデオロやレイエンダと同じくらい…いや、それ以上かも」と大江原助手が口にすれば、数多い同世代の素質馬の中で“一番では?”の問いに「でしょうね」と津曲助手が応じるなど、身近で接する者をうならせるだけの感触が早い段階からあった。その噂の大器がいよいよ土曜(4日)新潟の芝外1600メートルに鞍上ルメールで出陣だ。

 美浦坂路での1週前追い切り(7月26日)では4ハロン54・7―12・3秒をマーク。見届けた藤沢和調教師は「まあ、順調だよ。あの2頭(レイデオロ、レイエンダ)よりは、こっちの方が体重はあるかも。お父さんが違うからタイプも違う。あの2頭は、やる気があり過ぎなんだよな。こっちはハンドルが利くし、スピードもあるから、マイルが一番合いそうだね」と口にした後、こう続けた。

「それでいいんじゃない。レイデオロは(2400メートルの)ダービーを勝たせてもらったし、レイエンダは上(のクラス)に行っても2000メートルくらいで競馬ができそう。で、ソルドラードは1600メートルあたりってことで」

 早くも個性に合わせた“使い分け”を考えているとも受け取れる発言は、兄2頭と同等の評価をしているからこそか。

 父親がキングカメハメハからロードカナロアに替わる点についても、「まあ、普通の種牡馬の子なら走るよ(笑い)。ハービンジャーでも何でもいいんじゃないの。繁殖ではクリスエス(系)の評判がいいからね。種牡馬うんぬんではなく、母系の影響が強いんでしょう。おばあちゃんがディープ(インパクト)のお姉ちゃんだからなあ。そういう走る血統だから」。

 脈々と受け継がれる遺伝子の力に対する全幅の信頼がトレーナーの根底にある。

 一方、注目の良血がもう一頭。GI・7勝馬ジェンティルドンナの全妹ドナアトラエンテ(父ディープインパクト、母ドナブリーニ)が、日曜(5日)芝外1800メートルに同じく鞍上ルメールでスタンバイしている。こちらは同厩3頭とともに7月24日に新潟入り。同26日にはダートで5ハロン72・0―12・5秒の時計を出した。

「こういう選択肢を選んだのは小柄だから。もともと420キロくらいの馬で、実戦では410キロほどになるかもしれない。それでも血統馬らしく、いい雰囲気がある。競馬に行けば走ってくれると思うよ」と国枝調教師。

 実をいうと、昨年も新潟デビューのオウケンムーンが新馬戦出走時の1週前に現地入り。アーモンドアイもレース3日前に早めに新潟入りしている。「競馬の基本は、やはり滞在。スクーリングができる利点もあるからね」と国枝調教師。前出2頭はともに初戦こそ勝てなかったが、その後の活躍は言わずもがな。目先の結果ではなく、先々に負担がかからない調整として、トレーナーの中ではすでに確立された手法なのだろう。

 まだまだ酷暑が続く新潟で、良血2頭が熱く盛り上がる走りを見せてくれることを期待したい。