角居調教師「調教停止」処分で管理馬転厩 酒気帯び運転逮捕の大きい代償

2018年07月07日 13時00分

角居勝彦調教師

 2011年ドバイワールドカップ制覇をはじめ、国内GⅠのみならず、海外にも積極的に挑戦し“世界の角居”との異名を持つ一流トレーナーに重い処分が下った。

 JRAは角居勝彦調教師(54)に対して、調教師として重大な非行があったと認められるため、6日から調教停止処分を科した。17年の菊花賞馬キセキを含む管理馬78頭は同日付ですべて栗東・中竹和也厩舎へ転厩となった。

 角居調教師は6日、酒気帯び運転の疑いで現行犯逮捕された。草津署によると6日午前0時5分ごろ、滋賀県草津市の県道で角居調教師の運転する車とワンボックスカーが出合い頭に衝突。通報を受けて事故現場に駆けつけた署員が酒臭いことに気づき、検査を行ったところ、基準値を超える0・18ミリグラムのアルコールが検出された。

 これを受けてJRAは早急に対応を協議。本来であれば本人と面談を行い、事実関係を把握した上で処分が決定するのだが、今回のケースでは週末の競馬開催を控えて接触する時間的な猶予がないと判断。角居調教師の管理下での出走(土日の福島、中京開催で計6頭が出走予定)は好ましくないとの立場から、異例のスピード処分が下された。なお、調教停止の期間については今後裁定委員会が開かれ、その場で具体的な停止期間が決定されることになる。

 角居調教師といえば、JRAを代表する名トレーナー。11年から3年連続してJRA最多勝利調教師の座を獲得。これまで育ててきた名馬もウオッカ(07年日本ダービー)、ヴィクトワールピサ(10年有馬記念、11年ドバイワールドC)、シーザリオ(05年オークス)、エピファネイア(13年菊花賞、14年ジャパンC)、カネヒキリ(05、08年ジャパンCダート)と枚挙にいとまがない。

 また、今年1月には石川県にある実家の天理教を継ぐため、2021年2月をもって厩舎の解散を発表。競馬サークルに衝撃的な話題を提供したばかりだった。

 JRAの話「中央競馬の調教師が道路交通法違反(酒気帯び運転)の容疑で逮捕されましたことにつきまして、みなさまにおわび申し上げます。本会といたしましては、今回の事案について厳正な処分を行うとともに、同様の事案の再発防止に努めていく所存であります」