【宝塚記念】波乱の使者はストロングタイタン 非凡なスピード持続力が混戦を断つ

2018年06月22日 21時02分

落ち着き十分のストロングタイタン

【宝塚記念(日曜=24日、阪神芝内2200メートル)新バージョンアップ作戦】日曜阪神メインはJRA上半期を締めくくるサマーグランプリ・第59回宝塚記念。ファン投票上位馬が近走不発や帰国初戦で何とも悩ましいが、新VU作戦の明石尚典記者はいつもと変わらない冷静なデータ分析から◎ストロングタイタンで勝負。開催最終週でも高速決着必至なら、この馬の非凡なスピード持続力が混戦を断つ――。

 先週の日曜メイン・米子Sはマイル1分31秒9のタイレコードで決着。そのレコードだった前年の米子S(勝ち馬ブラックムーン)で0秒6差8着完敗のベステンダンクが、マイペースで刻んだこのV時計に現在の阪神の馬場レベルがくっきりと映し出されている。

 最終週を迎えて、なお高速馬場は健在。週央からの梅雨空は気になるものの、当日極端な土砂降りにでも見舞われない限りはそれなりに速い時計で決着する可能性が高い。となれば、優先すべきは瞬発力よりも高速馬場向きのスピード持続力。このスタンスで夏のグランプリ攻略の糸口を探っていく。

 スピード持続力ならトップクラス相手でもヒケを取らないのがストロングタイタン。キャリア16戦で最速上がりマークわずかに3度のジリ脚である半面、中京&阪神10ハロンのレコードホルダー。高速決着には無類の強さを誇る。中京の10ハロンレコード(1分58秒3)を叩き出した昨夏のマレーシアCは、3ハロン目以降の2ハロンごとの分割レースラップが24秒4→23秒1→23秒1→23秒6。ラスト6ハロンすべて11秒台の後半型一貫ラップを好位追走から先頭で駆け抜けている。

 自身後半7ハロンは1分21秒1。7ハロン戦のVタイムと遜色ないラップを刻めたことが類いまれなスピード持続力の持ち主である何よりの証しと言えよう。

 今年に入ってその持ち味を存分に発揮したのが前走の鳴尾記念。今度は3ハロン目以降23秒6→23秒9→23秒5→23秒6と2ハロン分割オール23秒台。息継ぎなしのハイレベルラップを再び押し切って、持ち前のスピード持続力健在、いやさらに磨きをかけた姿を満天下に示した。

 自身後半7ハロンは、稍重ながら2分11秒台で決着した昨年の宝塚記念(レースラップ)を1秒1上回る1分22秒0。あくまで机上とはいえ、これならVゴールに十分おつりがくる計算だ。

 並み居るGI馬たちがそれぞれに不安要素を抱える今夏のグランプリ。最高のステップを踏んだストロングタイタンの勢いに、ひと波乱の夢を託してみることにする。