
【新馬勝ち2歳総点検・東京】
★日曜(3日)芝1600メートル=インパクト大だったのはグランアレグリア(牝)。目一杯に追われることはなくとも、西の評判馬ダノンファンタジーを寄せつけなかった勝ちっぷりに加え、衝撃的だったのは1分33秒6の勝ちタイム。昨年のGIIIサウジアラビアRCでダノンプレミアムがマークしたレコード(1分33秒0)とデビュー戦にして0秒6差だ。
もちろん、現状の高速馬場による恩恵が大きかった面はあるにしても、ルメールの「彼女は仕事を知っている」の弁から、ハイレベルな完成度の高さは否定しようがない。
名門・藤沢和厩舎から早くもクラシック候補が誕生として問題あるまい。
★日曜(3日)芝1400メートル=グランアレグリアと違った意味でインパクトがあったのはアカネサス(牝)。数字自体は平凡にも見えるが、注目すべきは実質的な切れ味だ。
直線で前が壁になって右往左往。ようやく進路ができた残り1ハロン地点から瞬時に加速して、前を一気に捕まえてみせた。
今後はひと息入れて、GIII札幌2歳S(9月1日=札幌芝1800メートル)を狙う予定。折り合い面から距離が延びても問題ない。
★土曜(2日)芝1600メートル・牝=1分35秒9で逃げ切ったジョディーも好センスの持ち主。前出2頭との比較ではどうしても見劣ってしまうが、余裕のある勝ちっぷりで素材は間違いなく水準以上だ。
こちらは放牧を挟んで、GIII新潟2歳S(8月26日=新潟芝外1600メートル)を目指す。