【目黒記念・後記】重賞初制覇ウインテンダネスの勢いは本物か

2018年05月28日 21時30分

道中でしっかり脚をためたウインテンダネス(右)は重賞初制覇

 ダービーデーを締めくくる伝統のハンデ重賞・GII目黒記念(東京芝2500メートル)は、9番人気の伏兵ウインテンダネス(牡5・杉山)が内から鋭く伸びて重賞初制覇。管理する杉山調教師は開業3年目でうれしい初タイトル獲得となった。

 大波乱で決着した日本ダービーの余韻に浸る間もなく、3連単19万円超えを演出したウインテンダネス。スタートを決めて1コーナーは5番手の位置取り。内田博は「瞬発力で勝負するタイプではないから後ろはきつい、と思ってポジションを取りに行った。(前走の緑風Sを)逃げて勝ったから道中でかかるのは分かっていた」と行きたがる僚馬を勝負どころまで我慢させる。直線では前が開かず一時は万事休すに見えたが、リッジマンとポポカテペトルとのわずかな間を見逃さなかった。「あそこを割ってくるんだから力をつけている。最後は追っても腕が前に出ているか分からないくらいしびれた」と同騎手。パワーアップを肌で感じる力強い伸びで接戦をモノにした。

 待望の重賞初制覇。杉山調教師は想像以上の走りに目を細める。「3月に1000万下を勝った時から気合を入れる意味でメンコを外した。そこから馬にやる気が出て精神面の弱さが解消し、成績につながった」。2分22秒9(緑風S)の高速決着から中1週での再東上はいかにも過酷。勢いだけでは片付けられない。

「このメンバーでいきなりGIIを勝ったから、少しは自信を持っていいかな。目一杯に走ったので夏場はじっくり休ませたい。次走に関してはそれから」と同師。Vタイム2分29秒7はレコードにわずか0秒1差。急成長の裏付けが数字に表れているとなれば、秋の王道路線でも目が離せない。