【英2000ギニー】歴史に名を刻んだ日本産馬サクソンウォリアー

2018年05月10日 21時30分

【TPC秋山響の海外競馬解析】ついに日本産馬が英国のクラシックを制した。

 5日、ニューマーケット競馬場で行われたGI英2000ギニー(芝直線8ハロン、日本の皐月賞に該当)をディープインパクト産駒の日本産馬サクソンウォリアー(牡)が、GIIIタタソールズS・2着のチップトゥウィンに1馬身半差をつけて優勝。日本産馬として初めて、その歴史に勝ち馬として名を刻んだ。

 鞍上のドナカ・オブライエン騎手は19歳で初制覇。その父親であるエイダン・オブライエン調教師は9度目の英2000ギニー制覇となった。

 これでデビューから4連勝としたサクソンウォリアーは、世界有数の馬主・生産組織であるクールモアの自家生産馬。2歳時にGIモイグレアスタッドS(芝7ハロン)を含む5戦5勝の成績を残して2011年の欧州最優秀2歳牝馬に選ばれた母メイビー(父ガリレオ)を日本に送り、ディープインパクトと交配させたことで誕生(生産牧場はノーザンファーム)した良血馬。当歳秋にアイルランドに輸出された。

 その後、昨年8月のデビュー戦(芝8ハロン)を快勝し、続く9月のGIIベレスフォードS(芝8ハロン)、10月のGIレーシングポストトロフィー(芝8ハロン)も勝って2歳時は3戦3勝。ここは約半年ぶりのレースだった。次走は6月2日のGI英ダービー(芝12ハロン6ヤード)の予定で、前売りは単勝2倍前後の圧倒的な1番人気。その先には1970年のニジンスキーを最後に途絶えている英3冠という偉業も見え始めている。

 なお、この日は米国でも、セレクトセールで買われて海を渡ったハーツクライ産駒の日本産馬ヨシダ(牡4=米W・モット厩舎)がGIターフクラシックS(芝9ハロン)で優勝。日本産馬が欧米で大きな存在感を示した一日になった。