【ヴィクトリアマイル・東西記者徹底討論】ベスト舞台のアエロリットか底力No.1ソウルスターリング復活か

2018年05月09日 21時32分

昨年のNHKマイルCに続き、ベストの舞台でGI2勝目を狙うアエロリット

【ヴィクトリアマイル(日曜=13日、東京芝1600メートル)東西記者徹底討論】春の古馬マイル女王を決する第13回ヴィクトリアマイルにはGI馬6頭がエントリー。「独創」荒井と「馼王」西谷の狙い馬も、この6頭の中からの選択となった。果たして重視すべきは「スピード」か、「スタミナ」か。これが勝負の分かれ道になりそうだ。

 荒井敏彦(東スポ):カードは持ってる?

 西谷哲生(大スポ):なんのですか?

 荒井:クレジットに決まってるじゃん。

 西谷:そりゃ持ってますけど…。

 荒井:とりあえず、キミのカードをオレに預けてくれ。オレのプライスレスな予想をタダで教えてあげるから。

 西谷:結構です。マイルをためても、ヴィクトリアマイルの答えは手に入りませんよ。

 荒井:ケチだなぁ。せっかく◎アエロリットで儲けさせてやろうと思ったのに。

 西谷:それはどうも…っていうか、普通に有力馬の一頭じゃないですか。

 荒井:中山記念はよどみないペースの2番手追走から、直線でかわされた後も盛り返す格好を見せる、勝ちに等しい2着だった。男馬の一線級相手でも戦えるまでに成長している。中山記念から本番という余裕のあるローテも魅力だな。

 西谷:前走は仮柵が外れた中山Aコースの開幕週。多少のペースで飛ばしても前が止まらない馬場の恩恵もあったと思いますよ。まあ、左回りの方がいい馬なので、東京で大崩れすることはまずないでしょうけど。

 荒井:特に東京マイルは好位から楽に抜け出したNHKマイルCが破格の強さだったからな。ベストの舞台と言っていい。1週前に乗った戸崎(圭)が「いかにも走る馬のイメージ」って、確かな手応えをつかんでいたからな。中心はこの馬で大丈夫だろ。

 西谷:そのアエロリットがよどみない流れをつくるなら、スピードに加えてスタミナも必要になってくる。となれば◎ソウルスターリングの出番でしょう。オークスを優秀な時計で勝っているように底力はナンバーワンですからね。

 荒井:超一線級の男馬が相手だった昨秋は仕方ないにしても、牝馬相手の前走(阪神牝馬S=10着)がだらしなさ過ぎる。スローを嫌って早めに動いたとはいえ、直線はもっと抵抗してほしかったな。

 西谷:別定で他の馬より2キロ余計に背負っていましたし、(良発表といっても)結構、雨の影響が残っていましたからね。ベタ爪で道悪が苦手なこの馬にとっては、走りにくい馬場だったと思います。定量に替わって、パンパンの良馬場でやれれば、巻き返しがありますよ。

 荒井:さすがに対抗は安定感抜群のリスグラシューで一致したか。一戦ごとに体重を増やしながら戦えているのは地力アップの証し。徐々に緩さが解消して、たくましくなってきたな。

 西谷:もともと堅実な馬でしたけど、さらに安定感が増してきましたよね。スローの前残りになった阪神牝馬S(3着)は位置取りの差に泣いただけ。それでもあそこまで追い上げてきたんだから、負けて強しと言える内容です。

 荒井:東京マイルに強い矢作厩舎は仕上げ方をよく知っている。アエロリットの直後で運べるようなら、ゴール寸前まで目が離せなくなるな。

 西谷:昨年の勝ち馬アドマイヤリードは成績に波があって、判断に悩みますが、ハマった時の破壊力は相当です。こちらも阪神牝馬S(4着)はスローの影響もあってチグハグな走りに。人気を下げるようなら。

 荒井:デアレガーロは函館(道新スポーツ杯=1着)で見た時から1200メートルの体形ではなかった。マンハッタンカフェのいい部分が馬体に出ていたからな。重賞(京都牝馬S)で上がり最速の2着なら手が届くレベルだし、1週前の動きにも迫力があった。決め打ちで乗ってくる池添なら穴の資格は十分だ。

 西谷:デンコウアンジュは小回り福島(牝馬S)でも3着と見せ場をつくりましたが、ベストは間違いなく東京マイル。リピーターの多いレースですし、昨年2着の実績は無視できません。

 荒井:勢いでは文句なしに一番のミスパンテールの出方はレース序盤から注目だろう。鞍上の意のままに動けるのが長所。阪神牝馬Sのような逃げはないと思うが、上がり33秒台前半だと少し分が悪いから、いかによどみないペースを演出できるかだろうな。

 西谷:ジュールポレールは西園助手が「脚元が安定して今年の方がしっかり攻められている」と昨年(3着)以上の気配を強調してました。こちらもマークは外せません。

 荒井:レッツゴードンキは年を重ねて、いい意味で枯れた今ならマイルのペースはドンピシャ。イン突きがハマれば際どい勝負になるかもな。