【ヴィクトリアマイル】アドマイヤリード連覇に自信 須貝調教師「具合はすごくいい」

2018年05月08日 21時31分

気品が漂う昨年の女王アドマイヤリード

【ヴィクトリアマイル(日曜=13日、東京芝1600メートル)】2度あることは3度ある!? 今週末のGI第13回ヴィクトリアマイルは波乱度大のレースとして有名だが、一方で連覇を狙う馬がこれまで5戦4連対。近年はヴィルシーナ、ストレイトガールが連覇している。トレンドに倣えば今年は昨年の覇者アドマイヤリードの番? 青写真通りに調整が進んでいることもあり、陣営の自信度は相当なものだ。

 2006年に春シーズンの古馬女王決定戦として新設されたヴィクトリアマイル。過去12回という短い歴史ながら、13&14年=ヴィルシーナ、15&16年=ストレイトガールが連覇を達成している。ほかにもウオッカが2→1着(08、09年)、ブエナビスタが1→2着(10、11年)、ホエールキャプチャが1→2着(12、13年)と数あるGⅠの中でもリピート率が異様に高い。

 ヴィルシーナ、ストレイトガールの2回目は、いずれも阪神牝馬Sで惨敗(11着、9着)しながら、本番で一変して勝利をもぎ取った。近走が不振でもそれまで戦ってきたステージが違う。牝馬同士なら格がモノをいうし、能力最優先とも言える東京マイルだから生じる事象だろう。

 それでは昨年の覇者アドマイヤリードの復活連覇は? 結論から言えば可能性は相当に大きい。昨年にタイトル獲得後の6→3→12→4着を須貝調教師はこう振り返る。

 昨夏のクイーンSは「短期間の間に牧場から牧場、函館から札幌と輸送して環境が変わったことでかなりナーバスになっていた」。2か月ほどの間に転々と場所を移ったことで、精神面のコントロールがうまくいかなかったことが敗因だった。

 府中牝馬Sは3着と立て直しに成功したが、目の外傷があって予定していたマイルCSは自重。今年初戦の東京新聞杯12着は直線で西日を気にして集中できず、目の保護に装着したアイシールドが裏目に出るなど、大きくリズムを崩した。力負けではないことだけははっきりしている。

「定年を迎えた松田博資先生のところから3歳春に転厩してきたけど、いかにもステイゴールドの牝馬で精神面のメンテナンスが必要な馬だと思っていた。もう今年は北海道には行かない(笑い)。昨秋から栗東に長く在厩させるようにして、ようやく本来のリードが戻ってきた」と同師。

 招待されていた4・29香港チャンピオンズマイルは早々と出走を見送り、ここを目標に調整を重ねてきた。須貝師といえば管理していたゴールドシップに代表されるように、気難しいとされるステイゴールド産駒の扱いには定評がある。晩年は馬場入りをゴネたり、走る気をなくした2歳女王レッドリヴェールを教訓に、アドマイヤリードはなるべく手元に置いて、いい精神状態を維持できるように努めてきた。

「前走(阪神牝馬S=4着)は前が詰まっていなかったら勝っていた、とミルコ(デムーロ)は言っていた。良馬場なら32秒台の決め脚を使えるし、どういうレースになっても問題はない。1週前追いに騎乗してくれたミルコは『言うことないね』と話していたように具合はすごくいい。全く力を出し切れなかった前走でも0秒1差。普通にさばければ連覇のチャンスは十分だろう」

 昨年、手綱を取ったルメールがソウルスターリングに騎乗するのはこれまでの経緯から当然だが、M・デムーロが連続騎乗するなら何の不安もない。昨年はGI・6勝という神騎乗で、今年は大阪杯(スワーヴリチャード)を制覇。さらに全国リーディングを独走中だ。最近のトレンドとなりつつある「連覇」で女王の座を奪還することだろう。