女子格闘技界の新星・KINGレイナ(21)が、新境地を求めて大幅減量に挑むことを決めた。

 10日の女子総合格闘技イベント「DEEP JEWELS 19」(東京・新宿フェイス)では、韓国のパク・ソヨン(27)と対戦。昨年12月29日のRIZINでプロ初黒星を喫して以来の再起戦を1R1分30秒、アームロックで勝利した。

 試合後は会場を訪れたRIZINの榊原信行実行委員長(54)に「5月6日、RIZIN(マリンメッセ福岡大会を)やるんすね。これ…私、出るんすよね?」と恫喝(?)するようにアピール。すると榊原氏から「今年のRIZINもKINGレイナとともにあります。KINGにはスペシャルなメニューを用意したい」と前向きな言質を引き出し、満足げにリングを下りた。

 その「スペシャルメニュー」に対応するためにも、新たに試みるのが大減量だ。これまで無差別級を中心に戦ってきたが「今年は65キロかそれ以下まで落として戦いたい」と明かす。9日の計量では70・15キロだっただけに5キロ以上の減量になる。「DEEP JEWELS」の区分ではウエルター級に該当する体重から、3階級落としてのバンタム級まで視野に入る。

 きっかけは乙女心…ではない。「まあ、やってみないと分かんないすけど、落とした方がスピード感のある戦いができると思うんすよ。むしろ、その方が家来(ファン)を楽しませられると思うんで」。その姿勢を大歓迎した榊原氏は「5月にこだわらず、テーマを持った戦いを用意していきたい」と約束。果たしてどんな進化を遂げるのか注目だ。