「RIZIN FIGHTING WORLD GP 2017」(31日、さいたまスーパーアリーナ)でバンタム級トーナメント準決勝が行われ、堀口恭司(27)と石渡伸太郎(32)が勝ち上がり、同日メーンの決勝は日本人対決となった。

 堀口は1、2回戦と1R・KOで勝ち上がり勢いに乗る〝悪童〟マネル・ケイプ(24=アンゴラ)と対戦。1Rから得意のパンチを浴びせたが、タフなケイプはなかなかダウンしない。パンチを食らってバランスを崩してもすぐに立ち上がり、反撃を繰り返してくる。

 それでも堀口はペースを譲らず、右のカウンターパンチを的確に何度も決めた。最終3ラウンドにケイプのヘッドバットが左顔面に入るアクシデントで中断となったものの、再開後はすぐさま鮮やかな片足タックル。そこから4分27秒、肩固めでタップを奪った。

 堀口は決勝が残っているにもかかわらず、異例のマイクアピール。「得意じゃないサブミッションで決められた。しっかり優勝します!」と大会の主役らしく頂点に立つことを誓った。

 パンクラス王者の石渡はDEEP王者・大塚隆史(31)のレスリング技術にてこずったものの、最終ラウンドに打撃のラッシュで大塚をKO寸前に追い込み、判定3―0で競り勝った。