格闘技イベント「RIZIN FIGHTING WORLD GP 2017」(29日、さいたまスーパーアリーナ)で“猛女”ギャビ・ガルシア(32)と対戦するミスター女子プロレス・神取忍(53=LLPW―X)が26日、“打倒”安室奈美恵(40)を誓った。

 決戦を直前に控えた神取はこの日、右目付近に練習で負った青アザを見せつつ、柔道着姿で練習を公開。スパーリングに加えて“仮想ギャビ”の大型ミットにパンチを打ち込み、53歳とは思えない動きを披露した。

 無念の肋骨骨折で対戦が流れて1年。年齢、体格、MMA(総合格闘技)での実績の差から一部では無謀との声も上がる一戦だが「何が起こるか分からないし、挑戦していく夢を見てもらいたい。練習を積んだなかで38歳の体力に戻ってる」と大いなる挑戦に自信をのぞかせた。

 しかし神取はその後の本紙の取材に対し「あのさ、やっぱり32歳(=ギャビと同年齢)にしておいてくれない?」とずうずうしく“若返り”。「今だからこそ違う戦いができる。がむしゃらじゃなくて、年齢を積んだ戦い方ができる。10やることが3でできたりもする」と明かした。今回が最後と宣言するMMA戦においても、キャリアを積んだ現在が自身の全盛期と確信している。

 今年の大みそかは安室や桑田佳祐(61)が出演するNHK紅白歌合戦が例年以上の盛り上がりを見せている。神取の試合は29日大会だが、内容次第では大みそかの同大会はフジテレビ系放送における“対抗コンテンツ”になり得る。「さすがNHKだな~って。(29日に神取勝利のニュースが)流れれば、そっちも見てみようかってなるかもしれないしね。打倒安室ちゃんになっちゃったね(笑い)」と、大番狂わせで特大インパクトを残すつもりだ。 

「コイツには無理だよね、絶対ダメだよね、というのをひっくり返してきたから。(言われるほど)燃えるんだよ。やってみないと分からないんだから。プロとしてワクワクしたい」

 ミスター女子プロレスが、一世一代の大勝負に打って出る。