格闘技イベント「RIZIN FIGHTING WORLD GP 2017」(29、31日=さいたまスーパーアリーナ)でトーナメントに参戦する“キック界の神童”那須川天心(19)が22日、練習を公開した。

 すでに20ラウンドのスパーをこなした後で行われたこの日の公開練習では、シャドーで軽快な動きを披露。順調な調整をアピールした。

 この日の公開練習には大人気マンガ「グラップラー刃牙」シリーズの作者で今大会のポスターをデザインした板垣恵介氏(60)も訪れた。那須川の才能を絶賛する板垣氏からは「若いし強い。天才を見るのが好きなんでね。入場シーンも生意気そうじゃない。倒れるところも含めて見たいなって。倒すところも負けるところも見たい(笑い)」と、冗談交じりに“初敗北”を希望する声もあった。これには那須川も苦笑しつつも「いつも通り万全に整えれば、今のところ負ける相手はいないかなと。格闘技に絶対はないですけど、絶対に近づけるように練習しているので。そうならないようにしたいですね」と、揺るがぬ自信をのぞかせた。

 またバンタム級トーナメントの大本命・堀口恭司(27)が板垣氏との対談で、キックルールでの那須川戦を熱望していた。これに那須川は「ぜひ、やってみたい。堀口選手、キックでも世界レベルだと思うので」と呼応。榊原信行実行委員長(54)も「いろいろな歯車がかみ合えば何年も先の話じゃなくて、来年実現しても面白いんじゃないですか」と前向きな姿勢を見せていた。