勝ち逃げはさせない。格闘技イベント「RIZIN FIGHTING WORLD GP 2017」(12月29、31日、さいたまスーパーアリーナ)の大みそか大会でミルコ・クロコップ(43=クロアチア)と対戦する“世界のTK”こと高阪剛(47)が17日、その思いを語った。長年にわたり対戦を希望していたことを明かした上で、来年いっぱいでの引退を表明したミルコに「必勝」を誓った。

 ――ミルコ戦のオファーを受けて

 高阪:試合をやりたい相手の一人だったので、非常にいい状態の今、試合ができるのはありがたいと思いましたよ。

 ――2001年8月に藤田和之(47)が敗れて以来、戦いたかった

 高阪:自分にとって藤田は盟友のようなものですから。その時から漠然と戦いたいとは思っていました。ようやくかないました。

 ――昨年12月29日のバルト(33)戦から1年ぶりの試合だが、その間も練習は欠かさなかった

 高阪:日々の鍛錬はメシ食うこととか、空気を吸うのと同じですから。そこに関しては当然ですよ。

 ――年齢を重ねて、なお進化している

 高阪:今が自分史上、一番(状態が)いいと思います。自分を知ることが一番重要だと思ってきましたけど、それを理解し始めたのが最近なので。まだ分からないところが多いですけど。

 ――となると、過去の自分よりも今のほうがミルコ戦に勝算があると

 高阪:2001年ごろの状態なら、おそらく試合にもなっていなかったんじゃないですかね。でも今なら(ニヤリ)。

 ――ミルコは来年大みそかでの引退を発表した。引退ロードの初戦を務めることに思うところは

 高阪:ないなあ…。そういえばそこに関しては何にもないですね。まだまだ、自分はこれからだと思ってるからかな。なんだろう。理想が高すぎるのかも(苦笑い)。

 ――まだまだ成長期だと

 高阪:ミルコって、日本人に負けたことがないじゃないですか。なんか、もうそういうモノになっていて。でも昔から思ってたんですよ。「まだ、俺がいるじゃねーか」って。だから、自分が初めて日本人としてミルコを倒しますよ。勝ち逃げは許さない。それと去年はバルト相手に暴れられなかったので。今年は暴れたいですね。

 ――そのバルトへのリベンジの気持ちは

 高阪:ないですね。自分では試合にならないと分かったので(苦笑い)。体重140キロ以上の相手に何をどうしても難しいと分かったから。彼も別の世界(芸能界)で頑張っているので、そっちで天下を取ってほしいですね。