「RIZIN FIGHTING WORLD GP 2017」(30日、さいたまスーパーアリーナ)の前日計量が29日、都内のホテルで行われ、総合格闘技初勝利を目指すレスリングの元世界女王・山本美憂(42)は48・85キロで一発パスした。

 キャシー・ロブ(26=米国)と対戦する美憂は面積の小さなビキニ姿で登場。その筋肉美に外国人選手らが「ワーオ!」と歓声を上げる中、息子の山本アーセン(20)は「ママ、切れてるよ! かっこいいよ!」とひと際大きな声で盛り上げた。この日に限らず初勝利を目指す母を強力サポートしてきたという。

 これまで総合格闘技2試合を戦ったが、いずれの大会にもアーセンは出場。今大会は初めて母だけが試合を行うため、ずっとサポート役に徹した。美憂は「練習からアーセンがコーチをしてくれてすごくサポートしてくれた。ほんと心強かったですね。『迷わず、ガッツリ、ガンガンいけば勝てるっしょ』って言ってくれてます。MMA(総合格闘技)をやっていなかったら、こんなことはなかった。MMAをやって本当によかったです」と、一瞬だけ“母の顔”で息子の成長に目を細めた。

 しかし「試合があるから、こんなことで満足しちゃいけないんですよ」と自分に言い聞かせるようにつぶやくと「(計量を終えて)高ぶってきましたよ。今夜はしっかり寝て、明日は思いっきりぶっ飛ばします」と再び戦闘モードに突入。息子の成長とサポートに応えるためにも、ド派手に初勝利を決めるつもりだ。