元横綱曙(47)が因縁の“野獣”ボブ・サップ(43)とプロレスマットで再戦することが2日、電撃決定した。

 この日のゼロワン後楽園大会で行われたNWAインターコンチネンタルタッグ選手権で、王者の曙、将軍岡本(33)組は小幡優作(33)、KAI(33)組との初防衛戦に臨んだ。序盤は右ヒザを痛めている岡本がつかまる展開も、元横綱が流れを断ち切った。2人まとめて力でねじ伏せると、最後は蘇生した岡本が岩石弾で小幡を沈めた。ハイライトは試合後。突如、極悪軍団「ブードゥー・マーダーズ」に襲撃され、総帥・TARU(52)から「お前が一番大嫌いなパートナーを用意してやった。挑戦を受けろ」と迫られた。

 ビジョンに映し出されたのはなんとサップ。その瞬間、見る見るうちに曙の表情が変わった。忘れもしない。2015年大みそかの「RIZIN」(さいたまスーパーアリーナ)では9年ぶりの格闘技戦でサップと対戦。後頭部からの出血により試合途中での判定負けという不完全燃焼に終わったからだ。

 ゼロワンは緊急協議の結果、5月12日の名古屋大会(愛知・露橋スポーツセンター)で曙&岡本がサップ、TARU組と2度目の防衛戦を行うことを決定。「今回はスッキリしますよ。必ず防衛する」と誓った曙がリベンジに挑む。