格闘技イベント「RIZIN FIGHTING WORLD GP 2016」(31日、さいたまスーパーアリーナ)の無差別級トーナメントは、ミルコ・クロコップ(42=クロアチア)が決勝でアミール・アリアックバリ(29=イラン)を下し優勝した。

 13歳年下と若く攻め込んでくるアリアックバリに対し、ミルコは冷静に対処。打撃をかわしつつ強烈な左のカウンターを繰り出し尻もちをつかせる。アリアックバリも何とか立ち上がったが、好機と見たミルコはそのままラッシュでダウンさせパウンドの雨。2分2秒KOで完勝した。

 賞金3500万円とベルト、金メダル、トロフィー、腕時計を受け取ったミルコはマイクを持ち「とても厳しく、ハードな戦いだった。途中で相手が変わったり、ケガしたり、キャンプは長く過酷だったが、全て報われた」と誇らしげに話した。


 ミルコの話「キング・モー、レスリングで2回世界王者になったアミール、バルト…みんなそれぞれ特徴があってタフだった。特にバルトが重かった。MMAのスキルがあるというわけではないのかもしれないが、体重が難敵だった。アリアックバリは将来有望だ。とにかく、ハッピーという以外に形容のしようがない。今はひたすら休みたい。クロアチアに帰って家族に会いたい」