格闘技イベント「RIZIN FIGHTING WORLD GP 2016」(31日、さいたまスーパーアリーナ)で、女子MMAルール戦(5分3R)に臨んだシュートボクシング女王RENА(25)はハンナ・タイソン(24=ポーランド)を3R2分47秒、豪快なKOで破り、総合格闘技3連勝を飾った。

 1R、圧倒的な存在感で圧力をかける。終了間際には首相撲から投げてテークダウン。ここは決めることができなかったが、優位に試合を進めた。2Rも首投げからグラウンドを狙う。ハンナが立ち上がり、ここも逃げられたが、今度はまさかのタックルで2度目のテークダウンを奪った。さらに首投げからスタンドの裸絞めだが、ハンナも驚異的な体幹の強さを見せ、なかなか一本を取らせない。

 勝負の最終3R、RENАはヒザ蹴りをボディーに叩き込み猛ラッシュ。最後は強烈な三日月蹴りを食らわせてマットに沈めた。

 試合後にマイクを握ると「打撃で勝ててすごくうれしい。いいお正月を迎えられそうです」と笑顔を浮かべた。2017年も女子格闘技の主役の座は渡さない。


 RENAの話「3R戦ったことがなかったので、MMAファイターとしていい経験になりました。寝技でやりたい技があったが、考えてたことと動きが一致しなかった。(新必殺技の公開は)次回に持ち越しです。(女子格闘技の顔と呼ばれるのは)うれしいです。女子格闘技、シュートボクシングを盛り上げるためにやってきたので。1月はハワイに行ってきます!」