立ち技系格闘技「シュートボクシング(SB)」の「S―cup 2016」(11日、東京ドームシティホール)で“絶対女王”RENA(25)は“RIZINの刺客”キンバリー・ノヴァス(25=ブラジル)に貫禄の判定3―0で快勝。悲願だったメーンイベンターの務めをきっちり果たしたが、年末に向け再び重責を任される可能性が浮上している。それは…。

 前日(10日)に行われた会見でRENAは「私の夢は男女混合の大会でメーンをやることでした」と感無量の様子で話していた。その“夢舞台”でブラジルのMMA女戦士を相手にKOこそできなかったものの、判定で撃破。RENAは「変な試合しちゃったんですけど、これだけは言わせてください。夢がかなったぞー!!」と重責を果たした喜びを口にした。

 試合内容については「反省ばかり」と苦笑いしたが、次なるリングは年末に開催される「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND―PRIX 2016 無差別級トーナメント」(12月29、31日、さいたまスーパーアリーナ)になることが決定的。対戦相手は未定ながら、すでに出場予定選手にその名を連ねており、この日も「12月、RIZINがあってポスターも真ん中にしてもらっちゃったんで、やるしかない。もう一発やるんで、皆さん、お願いします。今日のフラストレーションをぶつけたい」と改めて出撃の意向を示した。

 そんな中、再び重責を任されることになるかもしれない。まさかの「大みそかメーンイベンター」の座だ。RIZIN関係者はこう説明する。「まだ年末のカード順などは決まっていませんが、RENA選手にメーンを任せる可能性もあります。今年のRIZINを引っ張ってくれた選手の一人だし、メーンを任せられるだけの人気、実力は十分にある」

 すでにRENAは「女子格闘技界の顔」として押しも押されもせぬ地位を確立しつつある。メディアでの露出も着実に増加しており、その顔はお茶の間に浸透してきた。そんな絶対女王ならば、女子格闘技界どころか「2016年の格闘技の顔」として大みそかの大舞台でメーンを張る資格が十分にあるというわけだ。

 長年の夢としていた「S―cup」メーンの座を任され、見事その責務を果たした。次なる舞台は大みそかのメーンか――。