格闘技イベント「RIZIN・1」(17日、愛知・日本ガイシホール)で総合格闘技デビューする女子レスリングの村田夏南子(22)が3日、決戦の地・名古屋を事前視察した。村田は「でっかい会場で、これが自分の試合というものを見せたい」と不敵に笑った。中学生時代、柔道留学した愛知には土地勘もある。大会には当時の先輩たちも応援に駆け付けるが、村田のモチベーションをさらに上げているのが、レスリングの最強女王・吉田沙保里(33)の観戦だ。

「(吉田は)オリンピックを控えた選手。そのハートがさらに燃えるような試合がしたい」。今年は総合格闘技に専念する覚悟を見せつける。

 対戦相手のナタリア・デニソヴァ(25=ロシア)についても「サウスポーで前に出てきて、マウントポジションを取ってくる。とにかく後ろを取られないようにしたい」と対策に余念はない。

 この日は総合格闘家としての初サインも披露。ただ「何も考えてなかった」ようで、名前を漢字で書いただけのシンプルすぎるデザインだ。中学時代は柔道、高校からはレスリングで全国制覇を果たした村田の立ち居振る舞いは堂々としたものだが、このサインと「世界で一番になりたいから、恋愛は封印です…」と語ったときは実に初々しかった。