注目の新格闘技イベント「RIZIN」旗揚げ2連戦(昨年12月29、31日、さいたまスーパーアリーナ)は、合計3万579人を動員し、好スタートを切った。テレビ視聴率(フジテレビ)も大みそかの第2部が平均7・3%(午後8時45分~)とまずまずの数字で、次回大会も「RIZIN1」(4月17日、愛知・日本ガイシホール)が決定した。

 RIZINの榊原信行実行委員長(52)は「それと夏、秋、年末と4大会やりたい。年末は再びトーナメントをやります」とプランを語る。トーナメントは今回のヘビー級(100キロ以下)とは違う階級を予定。軽量級か、120キロ超級かは今後調整するという。

 さらには夏には「東京ドーム進出」の野望も抱く。「ドームと交渉している」と本紙に明言した榊原委員長は「格闘技が東京ドームでやらなくなって久しい。マイク・タイソンが試合をしたのも(アントニオ)猪木さん、高田延彦が引退したのも東京ドーム。桜庭(和志)VSホイス(グレイシー)の名勝負が生まれたのもそう。あらゆるプロレス・格闘技の歴史が動いた場所ですから」と思い入れは強い。

 さらに、旗揚げ大会では元大関のバルト(31)や山本アーセン(19)がブレーク。女子レスリングの村田夏南子(22=日大)の参戦も決まったが、榊原委員長は「レスリング界とは連携していくが、野球選手やラガーマンも絶対(格闘技に)向いている。五郎丸(歩=29)選手も誘ってみましょうか。(ラグビー日本代表スポットコーチを務めた)高阪(剛=45)との接点を考えるとない話じゃない」と仰天予告。さらなるスカウトに意欲を燃やした。

 10年前の“格闘技熱”を取り戻すためには今年が正念場になりそうだ。

(視聴率は関東地区、ビデオリサーチ調べ)