【RIZIN】ヒョードル 3年半ぶり復帰戦で圧巻のTKO勝利

2015年12月31日 21時27分

シング・心・ジャディブ(右)にロシアンフックを叩き込むヒョードル

 新格闘技イベント「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND―PRIX」(さいたまスーパーアリーナ)大みそか大会で、約3年半ぶりにリングに立った“氷の皇帝”エメリヤーエンコ・ヒョードル(39)が、シング・心・ジャディブ(28)をまったく寄せ付けず、1R183秒でTKO勝利した。

 ゴングが鳴ると、左右のロシアンフックをぶん回し、力任せのスラムでテークダウンを奪取。サイドポジションからの腕十字狙いは回避されたが、バック、マウントと優位なポジションを取り続け、強烈な鉄ついで顔面を破壊。たまらずレフェリーがストップし、傷ひとつないまま勝ち名乗りを受けた。

 冷徹な表情から、にこやかな顔つきに戻ると、「コンバンワ! 友人のみなさん。またみなさんの前で試合ができてうれしいです。私は一度引退しましたが、再びこうして試合ができるのも、ファンの皆さんの応援があったからこそです」と日本のファンに感謝した。

 現在、ロシアのスポーツ省特別補佐官を務める。ロシア国民にも「新年おめでとう、クリスマスおめでとうの言葉をお送りします」と語りかけた。

 試合前には馳浩文部科学大臣(54)から「総合格闘技を通じてロシアと日本のスポーツ振興に大きな貢献をした」として、チャンピオンベルトを贈られたヒョードル。そのVIP待遇に恥じぬ完勝劇だった。

 

【ヒョードルの話】

 勝利したことに喜んでいる。3年半試合をしていなかった。私の相手(シング)はしっかりした相手。キックもとても強いし最大限の準備をしてきた。自分ができることはすべてやってきた。シングはグラップリングもしっかりしていたし、私の攻撃への防御も整えていた。

(今大会は「チーム・ヒョードル」が躍進した)目の前で若い選手が合宿のたびに強くなっていく。若い選手は助け合い成長した。若い選手の試合では、うまくいくか心配していました。

(今後については)榊原さんと話し合って、日本のファンにとって興味のあるものにすることが大事。今はまず家に帰って休みます。ロシアに戻って家族とゆっくり過ごしたい。

(馳大臣からのベルト贈呈に)あんな素晴らしいベルトをもらって感謝している。持って帰って、スポーツ省に見せたい。

 

【シング・心・ジャディブの話】

 組んだときは大丈夫と思ったが、想像以上にスピードがあった。「自分より意気が上がっているな」と思ったが、自分の打撃が出せれば違う展開になった。この結果は残念。

 いろいろ変えたかったのに、変えられなかったのが悔しい。もしまた彼とできるならやり返したい。