【RIZIN】桜庭和志 何もできず青木真也に1R・TKO負け

2015年12月29日 20時47分

青木(上)からマウントパンチの連打を浴びる桜庭

 新格闘技イベント「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND―PRIX」(29日、さいたまスーパーアリーナ)メーン、注目の「新旧日本人エース対決」は、“バカサバイバー”青木真也(32)が“IQレスラー”桜庭和志(46)に何もさせず、1R5分56秒TKOで完封勝ちした。

 

 あまりにあっけなかった。桜庭が出した攻撃はゴング早々に出した右ハイキックのみ。直後のタックルで青木があっさりテークダウンを奪うと、その後はマウントパンチの連打。嫌がって亀の状態になった背後からも流血した顔面を殴り続け、最後は桜庭のセコンドがたまらずタオルを投げた。

 

 試合後、青木は「早くタオルを投げろ」と敵陣営に抗議すると、桜庭と抱擁。なにやら会話をすると、涙をこらえきれず号泣した。

 

 マイクを持った青木は「桜庭さん、本当にありがとう。まだ桜庭さんの代わりにはなれないです。桜庭さんの試合が見たいです」と涙声でアピール。しかしすぐ声色を変え「やらないといけないことがある。来年、青木VS五味(隆典)、このリングでお願いします」と、主催者にUFCへ羽ばたいた元ライバルとの再戦を訴えた。

 

【青木真也の話】


 試合をする前はすごく怖くて、昨日も映像を見てて、15年前のコンディションのいい時を意識して、対面するまでは全盛期だと思ってきた。試合になればあの内容になったけど、まだ桜庭さん、楽しんでるなと思った。でもレフェリー止めろよ。お前が桜庭さん壊してんだよって思ったけど。日本(格闘技)復活とか言ってるけど、人潰して盛り上げるのかって。

 相手のコーナーにも、レフェリーにも「タオル投げろよ」「動かないですよ」と言ってるのに。人潰して盛り上げようとしてるんなら、気持ちのいい仕事じゃないですね。正直、うれしくないですよ。

(桜庭の映像は)PRIDEのころもDREAMも(見た)。コンディションのいいころも悪くなってからも。体をささげて格闘技を盛り上げたんだなって感じました。一番強い桜庭和志を意識した。対面したのはやっぱり全盛期じゃなかったし、すごく寂しさがあります。これが現実なんですよ。でももうちょっと形があるだろ。あそこまでやらせる必要あんのかよって。切なかったですね。本当に。


(サブミッションは)トライしてるんですけど、取らせないんです。そうなるとフィニッシュするために殴るんです。「殴りたくなければ、サブミッションにいけばいいじゃん」って、格闘技ってそんなもんじゃない。試合終わって寂しさもあるけど、リスペクトは強まってますね。

 泣く気はなかった。一つの仕事としてやるつもりだったけど、桜庭さんに(試合後)「これが仕事だよ」って言われて。それ言われたら無理だよ。プロフェッショナルについて僕は考えてきたけど、それ以上のことを言われてしまった。僕も何年後か落ちる時がくる。俺も32歳のオッサンなんだよ。若い子も俺を落とさないといけないよ。

(引退するなと訴えたが)この負け方したらみんな言うでしょ。でもみんな好きだし。自分が好きなのも対峙して感じたし。レベルを落として、グラップリングでもいいから、やってほしい。他人の声で決めずに、自分で決めてほしい。

(五味戦をアピール)それしかないだろって。俺は覚悟あるよ。みんな見たいだろうし。


【桜庭和志】


 病院に向ったためノーコメント。