「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND―PRIX」(12月29、31日=さいたまスーパーアリーナ)が「スカパー!」でノーカット完全生中継されることが決定。放送で解説を務める高田延彦統括本部長(53)が22日、取材に応じて新イベントへの期待を語った。

 ――大会まで、あと1か月となった

 高田:期待感もあるし、選手の抱える怖さとは違った作り手としての不安感もある。ただ、そこが醍醐味。正直、僕にとって“PRIDEロス”は大きく、引きずってたら8年間たっていた。今になって、今の格闘技界の知識を集めている感じです。

 ――エメリヤーエンコ・ヒョードル(39)が復帰する

 高田:あそこまでの選手だから、自分が何を求められているか、自己分析はできていると思う。彼が残すのは数試合、もしかしたら1試合かもしれない。でも日本を選んでくれた。見る側として期待するのはズバリ「あのころのヒョードルかどうか?」。それが見られれば、みんなハッピーでしょう。

 ――かつての弟子・桜庭和志(46)の試合も解説する

 高田:思いはヒョードルと同じ。PRIDEの衝撃的、伝説的な時代を知ってますから、あそこまでとは言わないけど「あの桜庭和志に近い桜庭和志を見たい」というとこじゃないかな。

 ――先日、ヒクソン・グレイシー(57)と再会した

 高田:PRIDEはヒクソンで始まった。RIZINも同じくヒクソンがバックアップしてくれる。ここで力を合わせていけるというのは、この8年間、今回の大会に向けた“溜め”だったんじゃないかとすら思う。

 ――解説は長丁場。コンディション作りは

 高田:喉は意外と強いほうじゃない。「出て来いや!」とか連発すると、かれちゃうんです。必要以上に大声を上げないようにしようと。でも、気づくと興奮して大声出ちゃうんだけどね。

 ――“裸ふんどし”は

 高田:それは期待しないで。もう53歳。最近は銭湯に行くのも、はばかられるぐらいだから(苦笑い)。