
格闘技イベント「RIZIN.37」(31日、さいたまスーパーアリーナ)で、9年ぶりのフライ級挑戦となった所英男(44)がDEEP同級王者の神龍誠の猛攻に散った。
22歳にして同級国内最強と言われる神龍に対し、ベテランは熟練の技術で対応。1ラウンド(R)からグラウンドの攻防で上から殴られるも、巧みにポジションを変え強烈な蹴り上げを放ちながら腕十字、ヒールホールドなどを狙った。2Rも神龍の猛攻を受けつつ、回転しながらかかとや腕を狙うが、決定機を作ることはできなかった。
勝負のかかる最終3Rに入る頃には、猛攻を受けた影響か、右目周辺が紫色に腫れ上がる。打撃の攻防からもつれるようにグラウンドの攻防になると、クローズドガードに相手を捕獲。だが、そこから展開できず、パンチを受け続ける苦しい展開となった。
見せ場は多く作ったものの、判定は有効打の多い神龍を支持して0―3で完敗した。試合後は「何もやらせてもらえなかった。一言いうと、悔しいです。思っていたよりやらせてもらえなかった。強かったですね」とガックリ。手応えを問われるも「自分の中で何とも言えない。何もなかった試合になってしまったので、現実は厳しいですね、はい」とうなだれた。
そんな所だが、ネット上などではファンから奮闘を支持する声が上がっていると知らされ、やっぱり号泣。「うれしい、です…」と目頭を抑えた。今後もフライ級で戦い続けたいか問われると「需要があれば…。自分としては減量もそんなに苦じゃないというか楽しくやれたんで、やれるかなあと思います」と話した。最終章に突入した大ベテランの再起は…。今後にも注目だ。
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