格闘技イベント「RIZIN.37」(31日、さいたまスーパーアリーナ)で、スダリオ剛と対戦する関根〝シュレック〟秀樹(48)がどでかい夢を見すえ必勝を誓った。

 昨年大みそかのシビサイ頌真戦、4月の貴賢神戦と2連勝で、気付けばRIZINヘビー級戦線の中心に立っていた関根。今回対するスダリオは2020年9月のMMAデビューから4勝1敗4KOで、事実上の〝国内最強決定戦〟と言っても過言ではないだろう。この一戦に向け関根は「どんな形にしろ、見た人が勇気が出る試合をしたい」と力を込めた。

 MMAとプロレスを股にかけ活躍。6月のストロングスタイルプロレス・後楽園大会では憧れの船木誠勝と激闘を繰り広げた末、バックステージで男泣きした。「船木さんとMMAの試合をしても〝船木誠勝〟を味わえないと思うんですよ。そうではなく、船木誠勝の一番の得意な場所で勝負して受け切ることでこそ味わえると思う。そこで、自分の求めていた理想のプロレスの試合ができたのかなあと思って、あの日は涙が出ちゃいましたね」と振り返る。

 関根にとってMMAとプロレスはどちらも欠かせないものだ。「自分みたいなプロレスの新参者からしたら、MMAで結果を出し続けることでレジェンドとの試合やビッグマッチに呼んでもらえるので」と力説。MMAでの連勝があったからこそ、憧れの船木とも対峙できたというわけだ。

 今後もその姿勢を変えるつもりはなく「RIZINさえ許せば、昼にプロレスして夜MMAでもいい。どこの団体でも、いずれプロレスのシングルのベルトに挑戦したいです」と初タイトルに意欲を見せる。RIZINでもヘビー級を含めた新ベルトを創設する話が浮上しているが「もし取れたら? 幸せすぎるでしょう。夢はダブル。究極ですよね」と、プロレスとRIZINの同時戴冠に言及した。

 ともあれ、男はこれまで通り着実に目の前の試合に勝つことを最優先に考える。「気持ちはサクッと終わらせて5★STAR GPですよ。8月28日の浜松大会も最前列をなんとか押さえましたから」と話す通り、必ずや快勝して最高の気分でライフワークの女子プロレス「スターダム」の会場に足を運ぶつもりだ。