配信の格闘技イベント「RIZIN LANDMARK vol.3」(5日)でクレベル・コイケ(32=ブラジル)と対戦する萩原京平(26)が緊急インタビューに応じ、意気込みを語った。下馬評で不利がささやかれる中、ジャイアントキリングを成し遂げ世間を驚かせられるか。

 ――決戦を目前に今の心境は

 萩原 やったるぞっていう感じしかないですね。

 ――下馬評が不利な方が燃えるタイプなのでは

 萩原 間違いないですね。そういう状況の方がワクワクします。それをひっくり返して、周りの反響が変わっていくのを1回実感していますしね。豪快にKOして、みんなで喜んでいるのがイメージできている。現実化すると思います。

 ――昔からこういう状況が好きなのか

 萩原 格闘技をやりだしてからずっと、強い選手を当てられることが多かったので、クセになっているというか。こういう試合に勝つと、リターンもデカいし。環境も、周りの反響も、世間の評価も一気に全部ひっくり返る。今、僕にネガティブな発言をしているヤツらも、結果が伴ったら手のひらを返すでしょうし。そういう瞬間を見るのも楽しい。

 ――なるほど

 萩原 ネガティブな発言に対して「見とけよ」というのも原動力にもなるんで。強いヤツとやるのが楽しみなので、これからもどんどんチャレンジャーの気持ちで挑んで勝っていきたいですね。

 ――混とんのRIZINフェザー級でどんな存在感を発揮したいか

 萩原 今いるフェザー級で最強になりたいというのが一番にあって。実際、スタンディングの打撃だけで見たら、世界でも戦っていけると思っているので。あとは苦手な寝技、組み技の対応さえできれば、今までのネジがガチっとはまって、上にいけると思っている。今は高くジャンプするためにパワーを蓄えている期間という風にとらえています。

 ――会見で「本能的に叩こうと思っている」と話した。そのために取り組んだことは

 萩原 今年に入ったぐらいから組み技を集中的に練習していたんですけど、それをしたことによって技術がいっぱい入って、考えすぎるようになっていたんです。それを練習でも「考えるより先に動いて、その先にいってから考えたらええんちゃうか」という意識に変えたんです。それから練習でも一本を取られることはなくなった。意識を変えただけで、今までやってきた技術がハマっていい感じになっているので、今回それを出せるのがすごい楽しみです。

 ――まさに「考えるな、感じろ」の境地だ!

 萩原 そうですね。まさにその通りやし。それに「攻撃は最大の防御」っていうじゃないですか。以前だったら組み技の展開になったら、自信がなくて100%ディフェンスに回っていた。自分にもオフェンスで対抗できる技術があるのに。そうなったら相手がやりたいことをできるんですよ。

 ――大事なのは自信だと

 萩原 打撃はそうならないのに、寝技はそういう展開になっているというところを考え詰めていったら、そうなったんです。だから今回は寝技に関しても強気にいこうと思っている。

 ――寝技でも今までとは違う境地が見られると

 萩原 今まで練習でやってきたことがバチっとハマって、それが意識の違いとともに出るんじゃないかなって思っていますね。今までで一番って言っていいくらい調子がいいので、期待していてほしいです。